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J-GLOBAL ID：201302202964478356   整理番号：13A0026476

磁石の隙間を使った鉄玉浮揚実験器

An Experiment of Iron Ball Levitation Using Two Magnets

著者 (1件)： 櫻井勇良 (湘南工科大)
資料名： 日本理科教育学会理科教育学研究  (理科教育学研究)
巻： 53  号： 2  ページ： 369-375  発行年： 2012年11月30日 
JST資料番号： L6042A  ISSN： 1345-2614  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： これまで,自作してきた鉄玉浮揚実験器の鉄玉は,透明な容器に収められていたので触れることができなかった。そのため,鉄玉を浮揚させることへの達成感が少なかったように思える。そこで,本研究では,この点に着目し,実験器の具現化を図った。その結果,隙間に非磁性材料をはさんだ二枚の磁石と透明な板を用いた実験器を得ることができた。鉄玉を指でつまみ,磁石の隙間に対して垂直方向に配置した透明な板に接触させ,少し移動させては指を開くという動作を浮揚点が見つかるまで続ける。浮揚点付近に鉄玉が存在した場合,指を離しても鉄玉が落下せずに安定に止まるようになる。このように鉄玉を手で触り活鉄玉の状態を注視しながら浮揚点を探し当てる動作を導入したことにより,以前の実験器を使った時に比べて強い達成感(手応え)を実感することができた。(著者抄録)

シソーラス用語： *磁気浮上 ,  安定化 ,  球 ,  実験装置 ,  *科学教育 ,  教材
準シソーラス用語： 学習教材 ,  *擬似磁気浮上 ,  鉄玉 ,  *理科教育

分類 (1件)： 物理教育  (BA01050L)

引用文献 (5件)：

• 1)S. Sasaki, I. Yagi, and M. Murakami: Levitation of an iron ball in midair without active control, J. Appl. Phys., Vol. 95, pp. 2090-2093, 2004
• 2)M.V. Berry and A.K. Geim: Of fling frogs and levitrons, Eur. J. Phys., Vol. 18, pp. 307-313, 1997
• 3)Y. Sakurai: Magnetic levitation of an iron ball, J. Appl. Phys., Vol. 104, pp. 0445303-1-0445303-6, 2008
• 4)Y. Sakurai: Simplification of the iron ball magnetic levitation equipment, 湘南工科大学紀要,第44巻,第一号,pp. 21-26, 2010
• 5)櫻井勇良:「リング型永久磁石の中空を使って鉄玉を浮揚させる実験教材の開発」,理科教育学研究,Vol. 51, No. 2, pp. 135-139, 2010

タイトルに関連する用語 (4件)： 磁石 ,  鉄 ,  浮揚 ,  実験