抄録/ポイント:
抄録/ポイント
文献の概要を数百字程度の日本語でまとめたものです。
部分表示の続きは、JDreamⅢ(有料)でご覧頂けます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。
Whittaker-Kotelnikov-染谷-Shannon(WKSS)の標本化定理は,通信関係の大抵の教科書に掲載されているとおり,よく知られている。WKSSの標本化定理は周期関数を対象としない。本論文では,WKSSの標本化定理ほど知られていない周期関数に対する標本化定理について述べる。WKSSの標本化定理が帯域制限された関数を扱うように,周期関数に対する標本化定理は有限のN次以下のフーリエ級数で表せる関数を対象とする。コンピュータやDSP(Digital Signal Processing)では,有限項のフーリエ級数に展開できる関数を扱うことが多いので,周期関数に対する標本化定理は非常に有用である。本論文では,この周期関数に対する標本化定理を紹介するとともに,その定性的な説明を与える。更に,周期関数に対する標本化定理を用いて,OFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing)信号にかかわる3つのケースについて考察を加える。この考察の中で,複素フーリエ級数の意味でマイナス成分をもたない周期関数に対する標本化定理を導く。(著者抄録)