文献
J-GLOBAL ID:201302203690531715   整理番号:13A1613934

大学発ベンチャーか?技術移転か?-コンピュータ黎明期における新技術の商用化に関する日米比較-

著者 (2件):
資料名:
号: 22  ページ: 11-26  発行年: 2013年09月15日 
JST資料番号: L7337A  ISSN: 1883-4949  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: 日本 (JPN)  言語: 日本語 (JA)
抄録/ポイント:
抄録/ポイント
文献の概要を数百字程度の日本語でまとめたものです。
部分表示の続きは、JDreamⅢ(有料)でご覧頂けます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。
現在,日本の大学発ベンチャーによる事業化は,成功しているとは言えない状況にある。本稿では,コンピュータ黎明期における新技術の商用化に関する日米比較を通じて,日米におけるエコシステムの違いに着目し,その歴史的経緯を明らすることを目的とする。ここでは,トランジスタ型コンピュータの商用化事例を取り上げ,新技術の商用化を促進するエコシステムに関する日米比較分析をおこなった。その結果,米国と日本のエコシステムには,2つの違いがあると判明した。第1に,「事業機会を認識し,事業コンセプトを創造する起業家としての能力が養成される仕掛け」があるかどうか,第2に,「その事業機会を活用するための資金と実験の場」が確保されているかどうかである。第2の点については,米国が「軍事目的のために,最先端技術の開発」を促しており,日本が「国産コンピュータ産業の保護」というスタンスであった。当時,コンピュータは軍事技術の中核であり,敗戦国の日本では,大学を迂回する形で,新技術の商用化を支援するエコシステムが形成された。結果的に,新技術を商用化するときの主たる経路は,米国では,大学を主な拠点とする研究者による「大学発ベンチャー」,日本では,大企業への「技術移転」という違いが生じた。
シソーラス用語:
シソーラス用語/準シソーラス用語
文献のテーマを表すキーワードです。
部分表示の続きはJDreamⅢ(有料)でご覧いただけます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。

準シソーラス用語:
シソーラス用語/準シソーラス用語
文献のテーマを表すキーワードです。
部分表示の続きはJDreamⅢ(有料)でご覧いただけます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。

分類 (2件):
分類
JSTが定めた文献の分類名称とコードです
産業経済  ,  計算機方式・ハードウェア一般 
引用文献 (52件):
  • 相磯秀夫他編(1985)『国産コンピュータはこうして作られた:1960年~1985年の開発の流れと新世代への展望』共立出版。
  • 相田洋(1991)『NHK 電子立国日本の自叙伝〈上〉』日本放送出版協会
  • Arthur, W. Brian (1994) Increasing returns and path dependence in the economy, University of Michigan Press
  • 今井和彦(1989)『我が志の第5世代コンピュータ-渕一博とICOTの技術戦士たち』阪急コミュニケーションズ
  • Bell, C. Gordon and Allen Newell (1971) Computer Structures: readings and example.; McGraw-Hill.
もっと見る
タイトルに関連する用語 (5件):
タイトルに関連する用語
J-GLOBALで独自に切り出した文献タイトルの用語をもとにしたキーワードです

前のページに戻る