抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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強制的加水分解反応により製造された,円盤状ヘマタイト粒子の多孔性に対するポリビニルアルコール(PVA)の効果を,分子量が明確でけん化度の高い2種類のポリビニルアルコール(PVA-105およびPVA-124)を用いて調べた。TEMおよびFE-SEMによる観察から,2種類のPVA分子のどちらでも,少量の添加により一部の粒子が球形の形を失い,どちらのPVAでもサイズは変化せず,円盤状に変わることが明らかになった。粒子のFE-SEM像は,円盤状ヘマタイト粒子が直径約5~10nmのクラスタ粒子から作られていることを明らかにした。円盤状粒子は,低い分子量のPVA-105よりも高い分子量のPVA-124により,低い濃度で作成された。この事実は,PVA-105よりもPVA124の方に多くの水酸基が存在するためである;水酸基は多核(PN)一次粒子上への吸着サイトとして作用し,PN粒子の凝集中の,粒子の形成と構造に顕著な効果を引き起こす。77KにおけるN
2の吸着測定から,ヘマタイト粒子の多孔性は,グループ1,2,3と,3つに分類されるように,PVA-105,およびPVA-124の濃度を変化させることにより制御できた。PVA分子無しでグループ1に分類される粒子は,IV型の吸着等温線を示し,球形粒子間に生じた空隙のみがメソポアとして検出された。一方,少量のPVAにより生成された粒子はグループ2に分類され,ミクロポアを生じた。このグループでは100~200°Cで脱ガス後,粒子は均一なミクロポアを生じた。PVAの高い濃度で形成されたヘマタイト粒子は,グループ3に分類された。このグループでは,低温における脱ガス後粒子は直径0.6から2.0nmのミクロポアを生じ,300°Cの脱ガス後にはミクロポアがメソポアに変化した。このメソポアの形成は,300°Cにおける真空引きによるPVA吸着層の脱離のせいである。このメソポア形成は,298Kにおけるベンゼンと四塩化炭素分子の吸着実験により確認された。Copyright 2013 Springer-Verlag Berlin Heidelberg Translated from English into Japanese by JST.