抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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中部地域の全58地点で観測された日射量データに基づき,電力系統全域での空間平均日射量の1時間値を直接予測する手法を紹介した。まず,使用データを示し,次いで中部地域全域での空間平均日射量に関する予測手法の作成方法を述べた。そして,平均絶対誤差率(%MAE)によって空間平均日射量の予測精度を評価すると共に,予測誤差が大きな日に着目して,meso-scale model grid point value(MSM-GPV)の配信時刻による予測精度の向上の可能性について考察した。中部地域全域での空間平均日射量を予測対象とする場合,18時配信のMSM-GPVを用いる場合には%MAEが15.7%となり,単地点での予測結果と比較して10%程度の%MAEの低減が見られた。また,この手法は回帰式による比較的簡単な手法であるが,単地点予測に関して先行研究と比較して遜色ない精度で予測できることがわかった。しかし,電力系統全域での空間平均日射量を予測対象とした場合においいても0.3kWh/m
2以上の大きな予測誤差は依然として存在し,その原因がMsM-GPVにおける本質的な予測誤差によるものであるため,配信時刻の遅いMsM-GPVを用いても予測精度を大幅に改善できないことを確認した。