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J-GLOBAL ID:201302204546454966   整理番号:13A1767315

新燃岳噴火1年後の霧島山系におけるアカマツの枯死状況

Mortality of Pinus densiflora One Year after the 2011 Shinmoe-dake Eruption in the Kirishima Mountains of Kagoshima Prefecture.
著者 (8件):
資料名:
巻: 95  号:ページ: 253-258  発行年: 2013年10月01日 
JST資料番号: F0858A  ISSN: 1349-8509  CODEN: NSGICL  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: 日本 (JPN)  言語: 日本語 (JA)
抄録/ポイント:
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平成23年1月の新燃岳噴火から1年後の霧島山系におけるアカマツの枯死状況を明らかにするため,84カ所の調査地点を設置してその枯死率を調査した。また調査地点とその近傍のアカマツ枯死木117個体の周辺における火山灰の堆積深を記録し,それらの枯死木からマツノザイセンチュウの検出を試みた。調査地点の多くは枯死率20%以下で堆積深は20cm未満であったが,降灰方向にあたる登山道3地点での堆積深は25cm以上で枯死率は60~100%に達した。また,登山道沿いのどの枯死木からもマツノザイセンチュウは検出されなかった。マツノザイセンチュウが検出された枯死木86個体は,概ね標高950m以下に分布し,火山灰の堆積は浅かった。以上の結果は,大量の火山灰の堆積がマツ材線虫病とは無関係にアカマツの枯死をもたらすことを示唆する。ただし,火山灰の堆積被害を受けたアカマツ林の周辺に,マツ材線虫病によって枯死したアカマツ枯死木が分布していた。このことから,被害を受けたアカマツ林の天然更新による植生回復に向けて,被害地周辺に残存するアカマツからの種子散布を確保するためマツ材線虫病への適切な対応が急務であると指摘した。(著者抄録)
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分類 (2件):
分類
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森林植物学  ,  自然災害 
引用文献 (27件):
  • 安部哲人・山川博美・重永英年・野宮治人・金谷整一・荒木眞岳・香山雅純・浅野志穂 (2012) 霧島山系新燃岳の2011年噴火に伴う森林被害の現状. 第59回日本生態学会大会講演要旨集: 249 (B1-07)
  • 相川拓也・神崎菜摘・菊地泰生 (2010) マツノザイセンチュウのDNAを利用した簡易なマツ材線虫病診断ツール“マツ材線虫病診断キット”について. 森林防疫 59: 60-67
  • Hashimoto A, Shimbori T, Fukui K (2012) Tephra fall simulation for the eruptions at Mt. Shinmoe-dake during 26-27 January 2011 with JMANHM. SOLA 8: 37-40
  • 林 弥栄 (1960) 日本産針葉樹の分類と分布. 農林出版
  • 井村隆介・小林哲夫 (1991) 霧島火山群新燃岳の最近300年間の噴火活動. 火山 36: 135-148
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