抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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和歌山工業高等専門学校専攻科の設置に関わった一人として,専攻科の設置が工業高等専門学校(高専)に与えた影響や問題点を整理するとともに,高専,そして専攻科が今後も発展し続けるための改善策等を述べた。高専が設立された背景,高専卒業生の就職後の活躍,その後の社会全体の高学歴化と技術の高度化などの高専を取り巻く環境の変化と高専卒の就職者に与えた影響などを概説した。科学技術の高度化を受けた高専専攻科設置と専攻科設置に向けた各高専における準備と専攻科の「理念」が検討されていなかった状況を述べた。専攻科が抱える課題として,「理念」の共有化と「学位授与」の問題を考察した。専攻科の利点を挙げ,本質的な利点としての少人数教育に徹する必要性を強調した。高専が大学とは異なる独自の高度化を目指すために,少人数教育と,それを活かしたエンジニアリングデザイン教育の充実について述べた。また,学術レベルの高度化を図るために,各高専の専攻科と技術科学大学の3,4年生の課程を融合し,各高専の専攻科を技術科学大学のサテライトキャンパスとすることを提案した。提案による進学する学生,高専,大学それぞれのメリットについて述べた。