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J-GLOBAL ID:201302205206684025   整理番号:13A1105447

最近75kaの中国黄土高原におけるカタツムリ成長期の変動

Variability of snail growing season at the Chinese Loess Plateau during the last 75 ka
著者 (4件):
資料名:
巻: 57  号:ページ: 1036-1045  発行年: 2012年 
JST資料番号: A0206B  ISSN: 1001-6538  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: 中国 (CHN)  言語: 英語 (EN)
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四季の気候変動の知識は第四紀古気候研究に直面する重要な問題の一つであり,四季の気候変動,特に氷期-間氷期タイムスケールに関する季節の長さのような変動は難しい。四季の陸上カタツムリ殻からの安定同位体組成は,四季の気候特性を明らかにするポテンシャルを与える。二つの陸上カタツムリ種,cold-aridiphilous Pupilla aeoliとthermo-humidiphilous Punctum orphanaを,11度の緯度にわたり,1000km2の範囲をカバーする中国黄土高原を横切る18の地域の異なる気候帯から収集した。カタツムリ成長期(温度≧10°C)の持続は,黄土高原西部(162±7日)と比べると高度高原東部で短かった(202±6日)。P.aeoli殻のδ13Cは-9.1‰から-4.7‰,δ18Oに対して-5.0‰から0.3‰であった。P.orphanaに対して,δ13Cは-9.1‰から-1.9‰,δ18Oに対して-8.9‰から-2.9‰の範囲であった。その二つのカタツムリ種のδ13Cとδ18Oの違いはともに,黄土高原の東部から西部に減少した(δ13Cに対して2.8‰から0.2±1.1‰とδ18Oに対して4.7‰から2.9±1.3‰)。これらの同位体の違いは概ね,東黄土高原と西黄土高原の成長期の長さの違いを反映し,カタツムリ成長期の持続は,もしその違いがそれぞれδ13Cあるいはδ18Oで1‰短くなるならば,15日あるいは19日短くなることを示す。このように,二つのカタツムリ種のδ13Cとδ18Oの違いは,過去のカタツムリ成長期の長さを明らかにするのに用いることができる。著者らの調査に基づき,過去75kaの西峰地域からのカタツムリ成長期の長さを再現した。完新世中期(8~3ka)に,二つのカタツムリ種からの平均同位体の違いはそれぞれ,δ13Cとδ18Oに対し2.6±0.7‰と2.1±1.4‰の最大値に達した。このことは,δ13Cに対しての2.5±0.4‰からδ18Oに対しての1.6±0.8‰の範囲にあるMIS3が後に続いた。最終氷期極大期はそれぞれδ13Cとδ18Oに対して0.2‰と0.4‰だけ変化した。・・・Data from the ScienceChina, LCAS. Translated by JST
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分類 (3件):
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動物に対する影響  ,  その他の同位体地球化学  ,  気候学,気候変動 
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