抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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ため池底質におけるCs濃度を調査した。山あいに位置する,ため池Aでは,底質のCs濃度は同一地点であってもサンプルによって濃度差が大きかった。平野部に位置する,ため池BではCsの90%が表層6cmに存在し,流入地点の近傍と深い地点でCs濃度が高かった。ため池Cでは,Cs濃度は23,000~238,000Bq/kgであり,水域の形状などとCs濃度の相関は見られなかった。ため池AとCで,地点内または地点間でCs濃度が大きく異なっていた要因として,湖底地形の大きな起伏が考えられる。また,底質を粒径別に分画した結果,粘土に相当する粒径のCs濃度は,分画していない底質の1.5倍以下であった。底質が巻き上がった場合の貯留水のCs濃度を試算したところ,ため池AとBではCs濃度が極端に上昇する可能性は低かった。(著者抄録)