抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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きのこのプロトプラストを直流電流によって融合させる微小電極法を試みた。ガラス電極に対してプロトプラストが小さ過ぎる問題点があったが,酵素液中でプロトプラストを培養することによって,大きさが増大する現象を発見し,微小電極による電気融合法を可能にした。ヒラタケの子実体形成誘起物質の探索過程で,サポニンがホルモン様効果を発揮することを見いだした。その構造活性相関を明らかにするために,白樺樹皮から単離したべチュリン(トリテルペノイドの一種)を出発物質として糖を付加し,糖残基数1-5までのべチュリンサポニンを合成した。それぞれのサポニンを培地に添加した結果,糖残基数の違いによって,子実体誘起活性に違いがあった。グルコースにアルキル基を導入した両親媒性物質を化学合成し,子実体形成誘起物質として働くことも明らかにした。以上,疎水性物質に糖鎖が付加した物質が,担子菌の子実体誘起活性を示すことを明らかにした。(著者抄録)