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J-GLOBAL ID:201302207013664399   整理番号:12A1811628

リモートセンシングによる玄米タンパク含有率の推定精度に影響する誤差要因 -地域スケールでの実践的応用に向けて-

Investigating Error Sources in Remote Sensing of Protein Content of Brown Rice Towards Operational Applications on a Regional Scale
著者 (2件):
資料名:
巻: 81  号:ページ: 317-331 (J-STAGE)  発行年: 2012年 
JST資料番号: G0811A  ISSN: 0011-1848  CODEN: NISAAJ  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: 日本 (JPN)  言語: 日本語 (JA)
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近年,全国の米産地では,リモートセンシングで推定した玄米タンパク含有率 (以下,玄米タンパクと呼ぶ) を活用して,栽培指導や区分集荷が試みられるようになってきた.しかし,特に本州以南では推定精度が不十分で実用化が進んでいない場合が多い.本研究では推定精度および実用性の向上を目的として,青森県津軽中央地域の水田地帯100 km2を対象に航空機ハイパースペクトルで複数年の観測実験を行い,玄米タンパク推定の誤差要因をNDSI (正規化分光反射指数) を用いて分析した.地上で調査した葉色と玄米タンパクは,年次を通して密接な関係があった.しかし,反射スペクトルからの推定力の傾向は,葉色と玄米タンパクで違いがみられた.観測時の葉色に対しては赤と緑の双方の波長で推定力が高いが,収穫時の玄米タンパクに対しては赤の波長では大きく劣った.これは赤の波長が生育ステージの変化に対する感受性が強いことに起因している.この影響を分析するため,生育ステージの変動を施肥条件と田植時期の違いによる部分に分割したモデルを提示した.施肥条件は玄米タンパクと強く関係するのに対し,田植時期はほぼ無関係である.そのため,田植時期に起因する生育ステージの変動が大きい場合は,玄米タンパクの推定精度が低下しやすい.また,観測時期が早いほど,田植時期に起因する変動の影響が相対的に大きくなることも精度低下の一因となる.したがって,玄米タンパクの推定には,従来のNDVI (=NDSI[赤,近赤外]) に替わり,NDSI[緑,近赤外] を用いることで,生育ステージによる影響が緩和され,精度の低下を軽減できる.(著者抄録)
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分類 (3件):
分類
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リモートセンシング一般  ,  稲作  ,  植物生理学一般 
引用文献 (30件):
  • 1) 秋山侃・川村健介 2003. Landsat 5 号の快晴データ取得率に関する農林業分野からの一考察. 写真測量とリモートセンシング 42(3) : 29-34.
  • 2) 安積大治・志賀弘行 2003a. 水稲成熟期の SPOT/HRVデータによる米粒蛋白含有率の推定. 日本リモートセンシング学会誌 23 : 451-457.
  • 3) 安積大治・渡邊祐志・吉原洋・田中英彦・丹野久・後藤英次・中辻敏朗・五十嵐俊成・三浦周 2003b. 衛星リモートセンシングによる米粒タンパクマップの高度化と利活用方策. 北海道農業研究成果情報 平成 15 年度. 41-42.
  • 4) 中鉢富夫・浅野岩夫・及川勉 1986. 葉緑素計による水稲(ササニシキ)の窒素栄養診断. 土肥誌 57 : 190-193.
  • 5) Guanter, L., R. Richter and J. Moreno 2006. Spectral calibration of hyperspectral imagery using atmospheric absorption features. Applied Optics 45 : 2360-2370.
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