抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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東日本大震災における福島第一原子力発電所事故に伴う放射能汚染では,芝生地がグランドのような土地の面や舗装面などよりも染料が2割程度高くなることがわかった。本稿では,都市緑地としての芝生地の汚染の現状を探り,除染方法を検討する実証実験を行った。実験対象地は福島第一原子力発電所から約60km離れた福島市内の個人宅の庭である。試験前(除染前)に対象地の線量を計測し,その後地上より10mmの高さとなるような芝の刈り込み,つぎに土壌表面の切削と表面土壌の回収,肥料入り目土の敷均しを行い,各時点での線量計測を行った。1カ月後には,新葉が展開した。放射性物質で汚染された芝生地において,芝を根こそぎ剥ぎ取ることを行わず,芝の更新作業としてほふく茎を温存し,サッチをていねいに取り除くことで線量が十分下がることが明らかになった。都市緑地の保全と除染についても述べた。