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J-GLOBAL ID：201302208719015918   整理番号：13A0080840

雄カジカ(魚綱,カジカ科)のサイズ媒介優先性と攻撃性行動は同種ライバル個体の営巣場所の数度と交尾成功率を減少させる

Size-mediated dominance and aggressive behavior of male Japanese fluvial sculpin Cottus pollux (Pisces: Cottidae) reduce nest-site abundance and mating success of conspecific rivals

著者 (3件)： NATSUMEDA Takaharu (Chiba Inst. Sci., Chiba, JPN) ,  MORI Seiichi (Gifu-keizai Univ., Gifu, JPN) ,  YUMA Masahide (Ryukoku Univ., Shiga, JPN)
資料名： Journal of Ethology  (Journal of Ethology)
巻： 30  号： 2  ページ： 239-245  発行年： 2012年 
JST資料番号： L3918A  ISSN： 0289-0771  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： ドイツ (DEU)  言語： 英語 (EN)

抄録/ポイント： 巣の数の変化との関連における営巣動物の配偶行動パターンにおける塑性についての証拠は増加しつつあるが,営巣場所の有無に関する支配的な雄による同種ライバルに対する攻撃的相互作用は未知である。雄カジカ(魚綱,カジカ科)の営巣場所の選択と交尾成功率に及ぼす雄-雄競争の影響を定量化する目的で,5種類のサイズクラスの5匹の雄について,営巣場所が充分な場合と不足する場合の両方について実験を行った。巣の選択の実験から,雄のサイズクラスと巣の数度条件の両方が雄の交尾成功率に有意な影響を持つことが示された。巣選択の実験に続いて,10匹の抱卵した雌を実験タンクに放した。交尾実験の結果,雄のサイズ,雌の追加前の営巣率,及び雌への求愛試行数は,巣の豊度条件如何にかかわらず,雄の交尾成功についての重要な変数であることが示された。初回の交尾の成功後,営巣する最大の雄は,巣に卵を獲得する以前に比較して,他のライバルに対してより頻繁な攻撃性相互作用を示した。この実験結果から,サイズを介した優先性と雄の攻撃性行動は他のライバル雄の巣の獲得を妨害し,かつ,充分な巣の豊度条件下においても雄の間における交尾成功率の極端な変動をもたらす可能性があることが示唆された。(翻訳著者抄録)

シソーラス用語： 生物分類 ,  カジカ科 ,  動物行動 ,  繁殖地 ,  交尾 ,  相互作用 ,  *競争 ,  *配偶行動 ,  塑性 ,  求愛
準シソーラス用語： *カジカ ,  営巣地 ,  営巣地選択 ,  魚綱 ,  攻撃性行動

分類 (1件)： 個生態学  (EE03020H)

引用文献 (35件)：

• Andersson M (1994) Sexual selection. Princeton University Press, New Jersey
• Brown L, Downhower JF (1982) Polygamy in the mottled sculpins (Cottus bairdi) of southwestern montana (Pisces: Cottidae). Can J Zool 60:1973-1980
• Downhower JF, Brown L (1980) Mate preferences of female mottled sculpins, Cottus bairch. Anim Behav 28:728-734
• Emlen S, Oring LW (1977) Ecology, sexual selection, and the evolution of mating systems. Science 197:215-223
• Forsgren E, Kvarnemo C, Lindstrom K (1996) Mode of sexual selection determined by resource abundance in two sand goby populations. Evolution 50:646-654

タイトルに関連する用語 (12件)： カジカ ,  魚 ,  綱 ,  カジカ科 ,  サイズ ,  優先 ,  攻撃性 ,  行動 ,  個体 ,  営巣 ,  交尾 ,  成功率