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J-GLOBAL ID：201302210698322534   整理番号：13A0598795

イラン労働市場をめぐる一考察-制度・政策・現状認識に関する覚書-

著者 (1件)： 村上明子 (北大 大学院経済学研究科)
資料名： 北海道大学大学院経済学研究  (北海道大学大学院経済学研究院経済学研究)
巻： 62  号： 3  ページ： 329-348  発行年： 2013年02月21日 
JST資料番号： S0848A  ISSN： 0451-6265  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： イランの労働市場を取り巻く制度的背景とそこでの課題を概観することで,現状整理のための手がかりを提示することを試みた。議論の前提としてイランにおける経済・社会運営変遷の概略を述べた。1979年の革命後イランが提示した人的資源の配置のグラウンドデザインを明らかにするために,労働法および家族関連法規を中心に,人的資源の配置に深く関わる性別役割規範と現政権が注力する労働者保護の方向性について整理した。次に,労働市場の構造を概観し経済制裁の概況を紹介した上で,経済制裁下の労働市場安定化政策とそれに対する課題について,2000年度以降の5カ年計画の内容と実績を中心に整理した。また,2006年と2008年に行った調査の結果を基に,イランの労働市場および経済全般に関する認識について,雇用者側から寄せられた声を中心に検討した。革命後の制度設計で労働者の権利が保護された結果,雇用者側は求人募集に慎重になっている。労働需給が逼迫する反面,正規職の流動性が看取された。ステレオタイプの女性観が逆説的に女性の労働市場参入を促進していた。女性労働の周辺化について二つの視点から考察した。制裁下の経済活動には,迂回ルートの確保や決済通貨の変更で対応していた。

シソーラス用語： *イラン・イスラム共和国 ,  *労働市場 ,  人的資源 ,  *労働条件 ,  *労働法規 ,  企業行動 ,  経済状態 ,  産業衛生 ,  *法的保護
準シソーラス用語： *労働者保護

分類 (2件)： 職務・職能管理一般  (KA04010X) ,  産業経済  (KA02000Y)

タイトルに関連する用語 (5件)： イラン ,  労働市場 ,  制度 ,  政策 ,  現状