抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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ガスタービンの効率向上には高温部材に対する遮熱コーティング(TBC)が重要な技術となっている。TBCでは熱伝導率の低いセラミック層がその性能を担っているために,使用する材料の熱伝導率の値を正確に把握することが求められる。一般的にTBCのセラミック層の厚みは薄層であり,基材との界面も形成されるためにバルクとは異なる熱伝導の形態が予測されるためにそれらを考慮した熱伝導率の測定が必要と考えられる。本稿では,このような条件を加味した,レーザフラッシュ(LF)法による測定技術について解説した。その基本となる熱伝導率評価方法について述べた後に,LF法による多層材料の熱拡散率測定について記した。そして,この方法に関わる多層材料の比熱容量の測定および多層材料の密度測定について示した。最後に実際の測定例を示すとともに,多層モデルを用いたフラッシュ法の有効性と実用化における課題について述べた。