抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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筆者らは,タバコの主流煙中の揮発性の有機化合物(VOCs)とカルボニル化合物の単純な同時定量法を吸着剤カートリッジを室温で利用して通常の低温気体採取器を用いずに開発した。吸着剤カートリッジは,インテークフィルターとスモーキングマシーンのポンプの間に組み込んだ。タバコの主流煙の収集は,Canadian Intenseレジーム,又はISOレジームに従って行った。吸着剤として,Carboxen 572(CX-572)がタバコの主流煙中の揮発性の有機化合物(VOCs)とカルボニル化合物の収集に最もふさわしかった。CX-572からVOCsとカルボニル化合物の溶出は,二硫化炭素とメタノールによる2段階溶出によって行った。VOCsは,二硫化炭素によってはじめに溶出され,カルボニル化合物はメタノールによって次に溶出された。VOCsは,溶出物の一部をガスクロマトグラフィー-質量分析によって分析する。カルボニル化合物は,溶出物の一部を2,4-ジニトロフェニルヒドラジン溶液によって誘導体化した高速液体クロマトグラフィーによって分析した。CX-572法による測定値は,2-ブタノンを除いて通常の気体採取器によって得られた値に酷似した。気体採取器法は,50%の水を含有する2,4-ジニトロフェニルヒドラジン溶液を利用し,2-ブタノン-DNPヒドラゾンが水によって加水分解される。CX-572法で,2-ブタノンの加水分解は,溶出液が水を含まないので,防止される。CX-572法は,タバコ1本の吸いきりだけでなく,その感度と操作の単純性のために,たばこを吸って吐き出す煙の容量からも測定する。Copyright 2013 Elsevier B.V., Amsterdam. All rights reserved. Translated from English into Japanese by JST.