抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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近年技術科をはじめとする学校教育においては,コンピュータを用いた学習が増加し,ペーパーベースの学習とディスプレイベースの学習が併用されるようになってきた。これらの学習方法における文字(テキスト)による技術知識の理解において,学習のためのプロンプト(太字化,○つけなどの学習認知を促進する手がかり刺激)が学習者の学習効果に対してどのような影響を与えるかについて実験的に検証した研究は乏しい。そこで本研究は,大学生と中学1年生を対象に,技術知識を用いた宣言的知識と手続き的知識の理解において,ペーパーベースの学習とディスプレイベースの学習で,プロンプトがどのように学習効果に影響するかを比較した。その結果,ペーパーベースの学習では,太字化,線引きなどのプロンプトはある程度有効であること,特に中学生ではそれが明確であることを確認した。しかしディスプレイベースの学習では,マウスでのプロンプト付加作業は,マウス操作に心的エネルギーを傾注するためむしろ学習に負の効果があることが検証された。(著者抄録)