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J-GLOBAL ID:201302216403221055   整理番号:13A0068974

日本において電子書籍はどのように論じられてきたか:雑誌記事と新聞記事の内容分析による論点の整理

How E-Books Have Been Discussed in Japan: Organizing the Discussion Points of E-Books by a Content Analysis of Magazine Articles and Newspaper Articles
著者 (7件):
資料名:
号: 68  ページ: 1-22  発行年: 2012年12月20日 
JST資料番号: G0337A  ISSN: 0373-4447  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: 日本 (JPN)  言語: 日本語 (JA)
抄録/ポイント:
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【目的】本研究の目的は,電子書籍に対する人々の意見がどのように変わってきたのかを内容分析と談話分析に基づいて明らかにすることである。【方法】内容分析は,日本語の新聞記事と雑誌記事を対象として,電子書籍に関する論点を明らかにするために行った。同様に談話分析は,電子書籍の利点と問題点についての議論を明らかにするために行った。新聞記事は,1980年1月1日から2011年8月12日までの朝日新聞,読売新聞,毎日新聞,日本経済新聞の全国紙4紙を対象に,各社の新聞記事データベースを用いて,電子書籍に関して検索し,得られた4,438件とした。これらを年代別に分け,全体に占める割合に応じて無作為に400件を標本として抽出した。雑誌記事は,国立国会図書館の『雑誌記事索引』を用いて,新聞記事と同様の検索語を用いて得られた1,108件(異なりタイトル286件)から,電子書籍に関する記事を最も多く収録していた上位4タイトルの『印刷雑誌』,『版ニュース』,『本とコンピュータ』,『週刊ダイヤモンド』に含まれる236記事を分析対象とした。分析は段落単位で行い,最終的に新聞記事(400件)と雑誌記事(236件)を合わせた9,074段落が分析対象となった。【結果】日本における電子書籍に関する論点は,1)その異なり数が12から19に増加し,2)「課題」,「コンテンツ」,「電子書籍端末」,「出版」,「市場」が多く論じられた。また,3)電子書籍端末とメディアでは,CD-ROMが長期間にわたり論じられていたが,2009年以降は論じられなくなり,代わってタブレット型情報端末が数多く言及されていた。4)電子書籍を論じてきた著者は雑誌記者と新聞記者が多く,ステークホルダーとしては,出版社とメーカーについて数多く論じられていた。(著者抄録)
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情報源 
引用文献 (86件):
  • 1) リクルート電子書籍出版へ, 今月半ばに第一弾 ; マッキントッシュ向けに. 日本経済新聞. 1993年6月1日夕刊.
  • 2) [情報BOX] 映像と歌声で「読む」M・モンローの本. 毎日新聞. 1993年6月2日朝刊.
  • 3)「電子書籍」普及の兆し NECが第一弾, 富士通も年内に. 朝日新聞. 1993年11月2日朝刊.
  • 4) 出版界回願1993年 不況の中まずまずの健闘. 読売新聞. 1993年12月14日朝刊.
  • 5) 槌屋治紀. 情報機器のエコロジ: コピー・ファックス・電子書籍. 科学朝日. 1994, vol.54, no.8, p.108-112.
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