抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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ディジタル撮像機器やパーソナルコンピュータの普及に伴い,ディジタル画像の取得・保存・加工が手軽に実現できるようになった。最も一般的な画像処理の一つに不鮮明な画像を鮮鋭化する画像強調がある。この画像強調処理には,アルゴリズムが簡単で良好な鮮鋭化画像を得ることのできるアンシャープマスキング処理が従来広く用いられてきた。しかし,この処理では,画像中のエッジ部で過度な強調が起こり,ハローやジャギーと呼ばれるガタガタとした歪みが発生するといった問題があった。この問題を解決するために,著者らはエッジ保存平滑化フィルタを用いた選択的画像鮮鋭化法を提案している。しかし,画質は強調パラメータの値に依存し,その最適値は画像やユーザの好みによって異なる。本報告では,ユーザの嗜好に応じて画像を鮮鋭化することが可能なシステムを提案する。提案するシステムでは,強調パラメータを対話型遺伝的アルゴリズム(IGA)によって最適化する。提案システムで用いるIGAにおいては,パラメータの探索を効率的に行うため,新たな遺伝的操作を組み込む。構築したシステムを種々のカラー画像に適用し,その有効性を検証する。(著者抄録)