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J-GLOBAL ID：201302216739346697   整理番号：13A0326870

ジャガイモ疫病による塊茎腐敗に対する薬剤の効果試験条件の検討

著者 (2件)： 藤根統 (北海道総合研究機構 中央農試) ,  藤根統 (北海道総合研究機構 上川農試)
資料名： 北日本病害虫研究会報  (Annual Report of the Society of Plant Protection of North Japan)
号： 63  ページ： 37-41  発行年： 2012年12月28日 
JST資料番号： F0809A  ISSN： 0368-623X  CODEN： KNBKAY  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 北海道においてジャガイモ疫病による塊茎腐敗に対する薬剤の効果を的確に判定するための試験条件を検討した。その結果,1.ばれいしょは塊茎腐敗の発生が多くなる8月末以降の低地温期に試験可能である中晩生~晩生品種を用いること,2.試験薬剤の散布開始時に均一かつ十分量の伝染源を確保するため,疫病初発期から8月初旬までマンゼブ水和剤もしくは銅剤による圃場全面防除を行うこと,3.無処理区の早期枯凋による判定不能を回避するため,塊茎腐敗に対して効果の低いマンゼブ水和剤の区を比較対照区として設けること,これら3点を考慮した試験設計が必要と考えられた。上記設計に基づき実施した3カ年の試験では,供試薬剤の塊茎腐敗に対する防除効果を安定して評価できた。供試薬剤のうち,アミスルブロム水和剤とシアゾファミド水和剤は効果が認められ,シモキサニル・TPN水和剤は効果が低く,マンゼブ水和剤は実用的な防除効果は無いと判断された。(著者抄録)

シソーラス用語： *ジャガイモ ,  *疫病 ,  北海道 ,  *病害防除 ,  Phytophthora ,  植物病原菌 ,  銅殺菌剤 ,  *農業殺菌剤 ,  塊茎 ,  地温 ,  *農薬散布 ,  実験計画法 ,  芳香族塩素化合物 ,  芳香族ニトリル ,  脂肪族カルボン酸 ,  ウレア化合物 ,  オキシムエーテル ,  カルボアミド ,  脂肪族ニトリル ,  有機硫黄化合物 ,  ジアミン
準シソーラス用語： Phytophthora infestans ,  試験設計 ,  銅剤

分類 (3件)： いも類  (FC03036L) ,  菌類による植物病害  (FC04052Y) ,  化学的防除  (FC05050X)

物質索引 (5件)： TPN ,  アミスルブロム ,  シアゾファミド ,  シモキサニル ,  マンゼブ

引用文献 (9件)：

• 1)遠藤利光・佐々木正人・青木 篤・赤井 純(1983) Metalaxylのジャガイモ疫病および疫病菌による塊茎腐敗防除効果.日植病報 49:117.(講要).
• 2)北沢健治・佐藤章夫・石坂信之・冨山宏平(1971)疫病菌によるジャガイモ塊茎腐敗の発生機構に関する生態学的研究 第1報 降雨と塊茎腐敗の発生.北海道農業試験場集報 98:38-46.
• 3)尾崎政春(1989)北海道におけるジャガイモ塊茎腐敗の発生環境と防除.植物防疫43:143-145.
• 4)尾崎政春・赤井 純・遠藤利光・高桑 亮(1988)ジャガイモ疫病及び疫病菌による塊茎腐敗に対するマンゼブ・メタラキシル水和剤の効果.北日本病虫研報 39:112-117.
• 5) Sato, N. (1979) Effect of Soil Temperature on the Field Infecion of Potato Tubers by Phytophthora infestans. Phytopathology 69 : 989-993.

タイトルに関連する用語 (6件)： ジャガイモ ,  疫病 ,  塊茎 ,  腐敗 ,  薬剤 ,  試験