抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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アメリカザリガニProcambarus clarkiiは環境省によって「要注意外来生物」に指定されており,日本の在来生態系に悪影響を与えることから,駆除を呼びかける声もよく聞く。本種の野生個体を解剖教材として利用することは,生命尊重の態度を育成するだけでなく,環境教育にも役立ち駆除にも一役かうことから,積極的に推進したい。生きたアメリカザリガニを解剖教材として利用する際には,麻酔する必要があるが,これまでに適切な麻酔法について検討されてこなかった。既往の方法について検討した結果,お湯を用いた高温処理が学校での実施に適していると判断された。さらに麻酔温度を検討したところ,41°Cが最適であると判断された。麻酔時間は体サイズに依存し,41°Cのお湯を使用した場合,頭胸甲長が20mm程度のもので約1分,25mm程度のもので約2分,35mm程度のもので約3分であった。実際の解剖のようすを紹介した。(著者抄録)