抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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海底熱水鉱床の開発推進における主要な課題のひとつが,開発に伴う環境や生態系への影響への懸念である。熱水活動域周辺には,特殊な生態系が存在することが知られており,その保全が重要視されている。本研究では,熱水鉱床開発の社会受容性に関して,アンケート調査と包括的指標による評価を行った。アンケート調査の結果,非専門家は専門家より開発による波及的なリスクをより大きく感じている。したがって,専門家が非専門家に対して,適切に説明などをすることで,社会受容性の向上に寄与できる可能性があるといえる。また,専門家のリスク認知を利用して熱水鉱床開発による生態リスクERを定量化し,環境影響と経済性を統合的に評価する指標であるIIIを計算した。ERとしてローカル影響のみを考慮する場合のIII評価は,十分な持続可能性を示したが,影響範囲の広さや広範囲影響の深刻さにより,評価結果は変わる。また,IIIが負(持続可能)となる条件より,許容しうる環境影響の大きさを求めた。