抄録/ポイント:
抄録/ポイント
文献の概要を数百字程度の日本語でまとめたものです。
部分表示の続きは、JDreamⅢ(有料)でご覧頂けます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。
これまでヤマハでは,電気・電子化された車両を販売店で整備するため,センサ値の表示やアクチュエータの強制駆動といった診断機能をメータや専用のサービスツール(FI Diagnostic Tool)で提供してきた。しかし,年々電子制御システムが高度化,複雑化する中で,問題も複雑化してきており,現状の診断機能だけでは早期解決が困難になりつつある。本稿では,これらを改善すべく新規に開発したサービスツールについて紹介した。本サービスツールは従来品からの置き換えであり,全世界の販売店(サービス)が購入して使用するものとなるため,低価格,既存車(FI Diagnostic Tool対応車)への対応,多言語対応について検討を重ねた。FI Diagnostic Toolに対応した市場導入済みの車両についても故障診断等の一部機能を使用できるよう,既存の通信プロトコルと互換性を持たせている。GUIでは,エンジンのイラスト上に制御システムを表示させ,車両状態を分かりやすくした。車両1台毎に電子カルテを作成し,そこに故障診断結果等の車両整備情報を蓄積できる。これにより過去の車両状態や整備状況等の確認や定期点検の案内などにも活用できる。