文献

J-GLOBAL ID：201302218044563843   整理番号：12A1811699

船首正面衝撃に関する数値シミュレーション

Numerical simulation of wave impact pressure acting on bow in head sea

著者 (2件)： 木原一 (防衛大学校機械システム工学科) ,  末吉誠 (九州大学応用力学研究所)
資料名： 日本船舶海洋工学会論文集  (Journal of the Japan Society of Naval Architects and Ocean Engineers)
巻： 15  ページ： 67-77 (J-STAGE)  発行年： 2012年 
JST資料番号： G0242B  ISSN： 1880-3717  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 船舶の高速化や多様化に伴い新船型の性能推定が必要になる。船首部の船型改良に伴い船首船底部やフレア部でのスラミングに対する影響を予測することは強度設計においても重要な課題の一つになる。本文では,向波中のスラミングを想定した船首相対速度を与え,船首断面形状物体と波との非線形相互作用をシミュレーションすることで船首衝撃圧の計算を実施した結果,次の結論を得た。1)境界要素法(BEM)による2次元水面衝撃計算法を適用し,任意船首断面に関する衝撃圧を推定する方法を示した。粒子法(MPS法)による結果との比較においては両者の一致は良く,衝撃圧に関してはBEMの特徴である振動のない時系列推定値が得られた。剛体の仮定,局所荷重が運動に影響を与えないという条件下での検討ではあるが,BEMを用いた従来の運動計算法を大波高波中の運動推定に関する実用的計算ツールとして発展させる可能性を得た。2)大波高波中船体動揺問題への境界要素(BE)解析の応用を困難にしていた着水と離水,さらに流体飛沫の発生,流体分離,流体衝突,空気閉じ込めなどの複雑な現象がBE解析でシミュレーション可能であることを示した。

シソーラス用語： *船首 ,  前面 ,  シミュレーション ,  船舶 ,  スラミング ,  境界要素法 ,  粒子 ,  *衝撃 ,  圧力 ,  揺れ ,  自由表面 ,  飛沫 ,  *コンテナ船

分類 (1件)： 船舶性能  (QJ02010Q)

引用文献 (19件)：

• 谷澤克治. 船首バルブ部に作用する波浪衝撃荷重について. 日本造船学会論文集. 2002, 192, 247-255
• MATSUNAMI, M. Design Load of Bow Flare Impact Pressures on Container Ship. Proceedings of 7th International Conference on Fast Sea Transportation, FAST2003. 2003
• ZHAO, R. Water entry of arbitrary two-dimensional sections with and without flow separation. Proc. of 21th Symposium on Naval Hydrodynamics, 1996. 1996, 408-423
• SUN, H. Water entry of a bow-flare ship section with roll angle. Journal of Marine Science Technology. 2009, 28, 70-79
• ARAI, M. A Computing Method for the Analysys of Water Impact of Arbitrary Shaped Bodies. Journal of the Society of Naval Architects of Japan. 1994, 176, 233-240

タイトルに関連する用語 (3件)： 船首 ,  正面衝撃 ,  数値シミュレーション