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文献
J-GLOBAL ID:201302218139239580   整理番号:13A1857213

シロイヌナズナの染色体DNAにおける突然変異の検出のためのsupFベースのシステムの構築

Construction of a supF-based system for detection of mutations in the chromosomal DNA of Arabidopsis
著者 (4件):
資料名:
巻: 288  号: 12  ページ: 707-715  発行年: 2013年12月 
JST資料番号: C0025C  ISSN: 1617-4615  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: ドイツ (DEU)  言語: 英語 (EN)
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ゲノムの完全性を維持する因子は種々の生物種において詳細に研究されているが,植物では研究されていない。遺伝子サイレンシング技術の最近の進歩により,これらの因子を効率的に解析するための機能喪失型表現型を持つトランスジェニック植物の作製が,遺伝子の高い冗長性を持つ植物においても可能となってきた。従って,植物の突然変異の検出システムは,突然変異の頻度やスペクトルに関する標的遺伝子の生物学的機能を推定するのに必要である。本論文では,植物の染色体DNAにおける突然変異を解析するための新しいシステムの開発について報告した。大腸菌のsupFを突然変異の標的として用いることにより,突然変異による全ての塩基の変化を検出することができた。supFを持つプラスミドpTN30を用いて,supFをシロイヌナズナのゲノムに導入するためのバイナリーTiベクターを構築した。無処理および突然変異原で処理したトランスジェニック植物における突然変異を調べることにより,本システムを検証した。pTN30を含むDNA断片をシロイヌナズナから回収し,大腸菌KS40/pOF105に導入して,形質転換体にナリジクス酸耐性およびストレプトマイシン耐性の両方を与えるsupF突然変異クローンを単離した。エチルメタンスルホン酸(EMS)で処理した時の突然変異頻度はEMS処理なしに比べて約3倍高いこと,G:CのA:Tへのトランジションが優勢で,これはEMSにより誘導される最も多い突然変異であるあることが示された。これらの結果から,本システムにより植物における突然変異を迅速に解析できること,本システムはゲノムの安定性の機能に関連する植物遺伝子の解析や環境中の遺伝毒性物質のモニタリングに有用であることが示された。Copyright 2013 Springer-Verlag Berlin Heidelberg Translated from English into Japanese by JST.
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分類 (1件):
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遺伝学研究法 
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