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J-GLOBAL ID:201302218743033752   整理番号:13A0060966

二成分系水溶液の希釈に伴う体積変化に関する考察(1)-推算式の誘導とD-グルコース水溶液およびスクロース水溶液への適用-

Consideration on Volume Change in Diluting Binary Aqueous Solutions, Part 1-Derivation of Estimating Equation and its Application to Aqueous D-Glucose and Sucrose Solutions-
著者 (1件):
資料名:
巻: 59  号:ページ: 93-102  発行年: 2012年12月20日 
JST資料番号: F0785A  ISSN: 0389-1658  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: 日本 (JPN)  言語: 日本語 (JA)
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我が国の中学校,高等学校の理科授業で,マイクロスケール実験が注目されているが,その場合,液体や溶液を混合すると,混合の前後で体積が変化する現象がある。マイクロスケール実験と理論計算の組み合わせにより,2成分系溶液の希釈後の体積を推算する推定方法を導いた。希釈溶液の体積は原液,付加溶媒の体積及び希釈溶液の密度より得られた。原液及び希釈液の密度は,溶媒の質量分率の冪関数である経験式を用いて計算した。本法をDグルコース及びスクロースの水溶液に適用し,20°Cの水で希釈した場合の体積変化を調べた。希釈前の水溶液の体積と水の体積の合計が6000mLとなる場合につき,希釈後体積を推算した。両水溶液につき,0.25以下の溶質分率の範囲で体積は減少し,D-グルコース,スクロースで,各々比3000mL:3000mLで極小値5.983,5.963mLとなった。又同一のモル分率の値に対するDグルコース水溶液とスクロース水溶液の体積を比較すると,スクロース水溶液の方が小さい。これはスクロース分子がD-グルコース分子よりも大きく,水分子がその間隙に入り込み易い事と,ヒドロキシ基の数が多く,より水和し易くなる事に起因すると考えられる。その理由として(1)D-グルコース及びスクロースの分子と水分子の間で,両者のヒドロキシ基とOH間に水素結合が形成せられ,両分子が水和することや,(2)各分子と水分子の大きさや形状の差異による効果等が考えられる。以上の体積変化はマイクロスケール実験で検証するには小さ過ぎるが,原液と希釈した場合明らかな体積減少が認められた。希釈溶液の体積の推定は非常に簡単で,本法は高等学校の化学の教育教材として有用である。
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分類 (1件):
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非電解質水溶液 

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