抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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住民サービス向上が強く求められる情勢の中,公共施設の整備手法として,複数の公共施設機能を1つの建物に集約する複合型の公共施設による整備事例が増加している。しかし,市民の利便性を考慮していないため,稼働率が低い無駄の多い施設になっている事例も散見される。これに対し,筆者らは,子供から高齢者までの幅広い市民層が利用できる機能を複合型の公共施設に盛り込むことが重要であると考えており,施設の核となる重要な公共機能の一つとして図書館に注目している。そこで,複合型の公共施設整備に着目して,図書館を核とした場合における複合施設の計画的条件を明らかにすることを目的として,利用状況や利用実態についての整理・分析をおこなった。今回は,生涯学習プラザと中央図書館の複合施設についてアンケート調査を行った。その結果,複合利用の来館者は30代以上が多く,20代以下は図書館中心の利用にとどまり,年代による違いがみられている。30,40代の来館者は,子供と来館する場合が高く,子育て世代であることが反映されている.入退館のピーク時間や時間帯の分布でも複合利用と図書館単独利用に違いがみられ, 滞在時間では複合利用が図書館単独利用より長い傾向にあることがわかった。今回得られた結果が,積層型複合施設の特徴であるかどうかを検討をするために,同様な施設を持つ積層型複合施設の事例や平面型複合施設との比較分析について今後進めていく予定である。