抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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解像度960mのMODIS地表温度衛星評価値を離解して,解像度60mのランドサット7号搭載ETM+(強化セマティックマッパープラス)スケールにできる非線形方法(NL-DisTrad)を開発してテストした。この方法では,粗解像度の標準化示差植物指数(NDVI)と地表面温度(LST)間の特徴空間におけるホットエッジピクセルで得た相関性を用いて,高解像度LSTに離解する。粗解像で生み出された残差は,人工神経回路網(ANN)を用いてモデル化し,生じた残差を高解像度の離解LSTに加えた。ANNモデルは,近傍ピクセルからのNDVIを用いて構築した。仮説として,ピクセルLSTはピクセル内の植生だけでなく周囲ピクセルの植生の影響も受けるとした。このハイブリッドモデルNL-DisTrad(ホットエッジモデル+ANNモデル)を既存離解モデルであるTsHARP,およびランドサットLST観察結果と比較して評価した。NL-DisTrad離解結果は,ピクセルが非定型植生の場合においてもランドサット観察結果と匹敵していた。統計解析から,高いナッシュサトクリフ効率(NSE>0.80)と低い平均平方誤差(RMSE<0.96K)を示し,TsHARPよりも優れてLSTを離解した。さらに,SEBAL(土地用表面エネルギーバランスアルゴリズム)を用いることにより,NL-DisTrad法で離解したLSTから日常蒸発散(ET)の推定値は,ランドサットLSTデータ観測値からのET推定値に匹敵するものであった。離解法NL-DisTradは粗解像度のLST-NDVI関係のみを必要としており,このモデルを利用して,粗解像度のMODIS温度データを離解して,温度センサーを搭載していないIRS-P6やSPOT-5などの衛星の高解像度に用いることが可能である。Copyright 2013 Elsevier B.V., Amsterdam. All rights reserved. Translated from English into Japanese by JST.