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J-GLOBAL ID：201302219088057569   整理番号：13A0013397

CO₂ハイドレートの生成熱を用いるメタンハイドレートの産出 -過冷却地層へのCO₂注入による発熱・浸透挙動の室内検証-

ENHANCED METHANE HYDRATE RECOVERY USING EXOTHERMIC HEAT OF CO₂ HYDRATE -EXPERIMENTAL RESULTS OF HEATING AND PERMEATION PHENOMENA IN SUPERCOOLING CONDITION-

著者 (5件)： 池川洋二郎 (電力中央研究所 地球工学研究所 地圏科学領域) ,  宮川公雄 (電力中央研究所 地球工学研究所 地圏科学領域) ,  鈴木浩一 (電力中央研究所 地球工学研究所 地圏科学領域) ,  田中姿郎 (電力中央研究所 地球工学研究所 地圏科学領域) ,  窪田健二 (電力中央研究所 地球工学研究所 地圏科学領域)
資料名： 土木学会論文集 G(環境)(Web)  (環境工学研究論文集(Web))
巻： 68  号： 3  ページ： 172-181 (J-STAGE)  発行年： 2012年 
JST資料番号： U0108A  ISSN： 2185-6648  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 次世代の天然ガス資源として期待されるメタンハイドレートは,減圧法による海洋産出試験が計画されているが,商業生産にはコスト低減が必要とされている.これに対し,当研究所では増産技術として,CO₂と水から生成する固体のCO₂ハイドレートの生成熱で地層を加温する方法をこれまでに提案しているが,CO₂ハイドレートの生成で,地層の孔隙が閉塞しない注入技術が求められている.そこで,微細なCO₂液滴と水を混合することで,相変化しやすくしたエマルションを過冷却の豊浦砂に浸透させた実験で,移動する浸透先端で発熱し,孔隙の数10%にCO₂ハイドレートが生成することで相平衡温度に近づき,残った孔隙を浸透していると考察されるデータが得られた.以上より,CO₂が,地層の加温に利用できる可能性が高いと思われるので結果を報告する.(著者抄録)

シソーラス用語： *ガスハイドレート ,  水和物 ,  *二酸化炭素 ,  メタンガス ,  水 ,  化石燃料 ,  天然ガス ,  *メタンハイドレート
準シソーラス用語： CO2ハイドレート

分類 (1件)： 燃料資源一般  (LB02010N)

引用文献 (17件)：

• 1) メタンハイドレート資源開発研究コンソーシアム:我が国におけるメタンハイドレート開発計画,フェーズ1総括成果報告書, pp. 56, 2008.8.
• 2) EPRI : Enhanced Oil Recovery Scoping Study, EPRI, Palo Alto, CA:1999. TR113836, 1999.9.
• 3) 岩崎省二郎,上条孝,高品徹,田中裕士:大容量排出源からのCO₂回収・CO₂EORトータルシステムとコスト,三菱重工技報,Vol. 41,No. 4,2004.7.
• 4) 飯島正樹,高品徹:エネルギー問題とCO₂排出抑制の展望,三菱重工技報,Vol. 41,No. 4,pp. 192-197, 2004.7.
• 5) 池川洋二郎:CO₂ハイドレートの生成熱を用いた地層温度上昇によるメタンハイドレートの分解可能性に関する室内実験と解析による評価,土木学会論文集,Vol. 63,No. 4, pp. 206-215, 2007.10.

タイトルに関連する用語 (13件)： CO2ハイドレート ,  生成熱 ,  メタンハイドレート ,  産出 ,  過冷却 ,  地層 ,  CO2 ,  注入 ,  発熱 ,  浸透 ,  挙動 ,  室内 ,  検証