抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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近年,高感度・高応答の計測手段として,レーザ応用計測技術が研究開発されており,半導体レーザ吸収法を活用した高応答・多成分同時(CO
2,NH
3,NO,CO,CH
4,温度)計測が開発されている。このような技術開発により,エンジンの過渡応答現象は解明されつつあり,エンジン立ち上げ時の排ガス挙動は徐々に把握可能となってきている。しかしながら,この技術は,計測部の平均値を求める手法であり,計測断面の分布を求めるまでには至っていない。また,断面の温度分布を計測する方法としてレーザ誘起蛍光法等も適用されているが,適用に際して光学窓の設置などエンジン自体の改良を伴う上,時系列データを取得することが困難である。本研究ではエンジン等の燃焼機器のガスの挙動を捉えるため,半導体レーザ吸収法にCT(Computed Tomography)を組合せ,各レーザパスの光吸収量からCTを用いて温度を算出する方法を開発した。また,8パス,12パス,16パス計測セルを用いた装置を,バーナ火炎及びエンジン排ガスに適用し,計測精度,空間分解能などの温度計測特性を把握すると共に,本技術を用いたkHzレベルの2次元リアルタイム温度計測が可能であることを実証した。