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J-GLOBAL ID：201302220231872099   整理番号：13A0363669

「はやぶさ」回収試料初期分析に至るまで:地球惑星物質総合解析システムの構築

Establishment of Comprehensive Analytical System for Terrestrial and Extraterrestrial Materials behind the Initial Analysis of Particles Returned by Hayabusa Spacecraft

著者 (7件)： 中村栄三 (岡山大学地球物質科学研究センター) ,  牧嶋昭夫 (岡山大学地球物質科学研究センター) ,  森口拓弥 (岡山大学地球物質科学研究センター) ,  小林桂 (岡山大学地球物質科学研究センター) ,  田中亮吏 (岡山大学地球物質科学研究センター) ,  国広卓也 (岡山大学地球物質科学研究センター) ,  辻森樹 (岡山大学地球物質科学研究センター)
資料名： 表面科学  (JSSSJ)
巻： 33  号： 12  ページ： 681-686 (J-STAGE)  発行年： 2012年 
JST資料番号： F0940B  ISSN： 0388-5321  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 解説  発行国： 日本 (JPN)  言語： 英語 (EN)

抄録/ポイント： 著者らは過去25年間,地球および地球外物質の包括的分析系(CASTEM),物質科学のための専用実験室の開発に尽力してきた。CASTEM施設は,マルチスケール範囲の地質学的に重要な元素および同位体存在量を決定することができた。CASTEM研究の目的は石質岩に限定しなかった。著者らはヒトの組織を含む各種物質を好適に分析した。CASTEMを用いて,はやぶさ宇宙船によって地球に帰還した小惑星「いとかわ」の最外部表面から集めた粒子の初期解析を行った。これらの分析は粒子の加工,表面モルフォロジーの描写および,元素および同位体存在量の決定を含むものであった。顕微鏡による粒子の包括的な地球化学的試験によって小惑星の歴史を明らかにし,小惑星表面の物理的に過酷な環境を示した。著者らの結果は,太陽系中の惑星体の長期進化において衝撃的プロセスが中心的役割をすることを明らかにした。(翻訳著者抄録)

シソーラス用語： 元素存在度 ,  同位体存在比 ,  顕微鏡試料 ,  試料調製 ,  光学顕微鏡 ,  電界放出顕微鏡 ,  走査電子顕微鏡 ,  二次イオン質量分析 ,  クリーンルーム ,  高速衝突 ,  *宇宙探査機 ,  *分析機器 ,  *惑星物質 ,  試料採取 ,  電界放出型走査電子顕微鏡 ,  *飛翔体
準シソーラス用語： CASTEM ,  FE-SEM ,  *はやぶさ【科学衛星】 ,  同位体存在度

分類 (2件)： 惑星  (DB04020E) ,  分析機器  (CC02020S)

引用文献 (9件)：

• 1) E. Nakamura, A. Makishima, K. Hagino and K. Okabe: Proc. Japan Acad. Ser. B 85, 229 (2009).
• 2) E. Nakamura, A. Makishima, T. Moriguti, K. Kobayashi, C. Sakaguchi, T. Yokoyama, R. Tanaka, T. Kuritani and H. Takei: Inst. Space Astronaut. Sci. Rep. SP. 16, 49 (2003).
• 3) A. Makishima and E. Nakamura: Geostand. Newsl. 30, 245 (2006).
• 4) E. Nakamura, T. Ishikawa, J.L. Birck and C.J. Allègre: Chem. Geol. (Isotope Geosci.) 94, 193 (1992).
• 5) T. Moriguti and E. Nakamura: Chem. Geol. 145, 91 (1998).

タイトルに関連する用語 (9件)： はやぶさ ,  試料 ,  初期 ,  分析 ,  地球 ,  惑星物質 ,  総合 ,  解析システム ,  構築