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J-GLOBAL ID:201302221005597618   整理番号:13A0363673

WISS 2010とWISS 2011での改革

Innovations at WISS 2010 and WISS 2011
著者 (1件):
資料名:
巻: 29  号:ページ: 4.3-4.8 (J-STAGE)  発行年: 2012年 
JST資料番号: Y0628A  ISSN: 0289-6540  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 解説  発行国: 日本 (JPN)  言語: 日本語 (JA)
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本稿では,WISSの改革について述べる。WISS(Workshop on Interactive Systems and Software)は日本ソフトウエア科学会が年に1回開催し,インタラクティブシステムにおける未来を切り拓くような新しいアイディア・技術を議論する場である。1993年にスタート後,規模が年々拡大し,国内でもっともアクティブな査読付き学術会議のひとつとなった。反面,参加者の増加につれ,議論を中心としたワークショップよりは,会議を聴講するカンファレンスに近い場面が増えてきた。そこで,情報処理学会のシンポジウム「インタラクション」などとの方向性の違いを明確にするために,WISSが単なるカンファレンスではなく,議論を中心とした「ワークショップ」であるという原点に立ち戻って改革を行った。2010年の改革では,論文に「未来ビジョン」欄をもうけ,「この研究はどういう未来を切り拓くのか」を議論することを全投稿に義務付け,発表後それを議論することを必須として,全員参加型の議論の場を設けた。さらに,2011年の改革では,「アピールチャート」と「議論希望ポイント」を導入した。これにより,著者は自分の論文がどの方向で価値が高いかを自己アピールできるようにするとともに,議論したいポイントを表明し,参加者も「議論希望ポイント」を意識して発表を聴き,議論をすることを可能とした。これにより,ある方向で突出して優れている論文も採択し,多様な価値観を参加者の間で共有することを目指した。WISSは,個々の研究発表の内容を議論する場であると共に,インタラクティブシステムの未来の姿,未来の学術会議の姿を議論する場でもある。今回の改革により,議論を前提に参加するというワークショップ本来の姿に近づける効果があったといえる。
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分類 (1件):
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計算機ソフトウエア一般 
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