抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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吾妻山は,1977年に小規模な水蒸気噴火をした後,現在まで噴火に至っていない。本研究では,GPS3成分データについて水蒸気による電波伝播遅延の補正を施したのち,その変位から圧力源の推定を行った。データは2002年~2009年である。この内,3回の膨張期と1回の収縮期について,茂木モデルにより圧力源を推定した。深さは,大火口下200~600mにあり,全磁力観測から推定された熱消磁域の深さ300~400mと整合する。一方,同期間中に観測された地震活動の震源は500~2000mと,推定圧力源直下のやや深部に存在する。以上の結果は,傾斜計による地殻変動観測の結果とも調和した。