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J-GLOBAL ID：201302222006820090   整理番号：13A0737681

可溶化処理を適用した二相式メタン発酵実証装置の研究-処理特性と微生物学的なメカニズムの解析-

Study of a Two-phase Methane Fermentation System Equipped with Solubilization Treatment: Analysis of Performance and Microflora

著者 (6件)： 外ノ岡和政 (東京農大 大学院農学研究科) ,  海老澤拓哉 (東京農大 大学院農学研究科) ,  長野晃弘 (三機工業 技術開発本部) ,  大西章博 (東京農大 応用生物科学) ,  藤本尚志 (東京農大 応用生物科学) ,  鈴木昌治 (東京農大 応用生物科学)
資料名： 環境技術  (Journal of Environmental Conservation Engineering)
巻： 42  号： 4  ページ： 235-244  発行年： 2013年04月20日 
JST資料番号： S0796A  ISSN： 0388-9459  CODEN： KAGIDX  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 解説  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 小規模分散的に発生する食品廃棄物を効率的に処理できる技術の開発が求められている。本研究では,可溶化処理と二相式メタン発酵法を組み合わせた小規模なメタン発酵システム(処理量100kg/日)を開発した。厨芥や残飯など実廃棄物を用いて約7ケ月間連続運転し,処理特性と微生物群集構造を評価した。本システムは生ごみ投入量150kg/日まで安定処理が可能であった。COD除去率は94%以上を維持し,処理液は下水排除基準を満たした。処理液の二次処理施設が不要であるためシステム全体の小型化が見込めた。また,投入された生ごみは,可溶化処理槽で乳酸菌によって可溶化されるとともに乳酸に変換され,酸生成槽では乳酸資化性菌によって乳酸消費と酢酸や酪酸の生成が行われていることが示唆された。メタン発酵槽では特性が未解明なRice Cluster IIIに近縁な古細菌群がメタン生成に関与している可能性が示唆された。(著者抄録)

シソーラス用語： *メタン発酵 ,  産業廃棄物 ,  生化学的廃棄物処理 ,  有用物質回収 ,  メタンガス ,  ごみ ,  乳酸菌 ,  可溶化 ,  微生物学的反応 ,  作用機序 ,  食品廃棄物
準シソーラス用語： *生ごみ

分類 (1件)： 生物燃料及び廃棄物燃料  (LB02020Y)

引用文献 (22件)：

• 環境省大臣官房廃棄物・リサイクル対策部廃棄物対策課. 日本の廃棄物処理 平成21年度版. http://www.env.go.jp/recycle/waste_tech/ippan/h21/data/disposal.pdf
• BERNSTAD, A. Separate collection of household food waste for anaerobic degradation-Comparison of different techniques from a systems perspective. Waste Manag. 2012, 32, 5, 806-815
• 坂本勝. 生ごみの二相式メタン発酵法による処理特性. 廃棄物学会誌. 2004, 15, 2, 86-95
• 坂本勝. 好気性可溶化プロセスを適用した生ごみの二相式メタン発酵特性 : 好気性可溶化プロセスの評価. 廃棄物学会誌. 2005, 16, 5, 369-377
• 坂本勝. 生ごみの二相式メタン発酵法における油脂の挙動. 工業用水. 2005, 557, 53-63

タイトルに関連する用語 (7件)： 可溶化処理 ,  メタン発酵 ,  実証 ,  研究 ,  微生物学 ,  メカニズム ,  解析