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J-GLOBAL ID：201302222516488937   整理番号：13A0048000

合成ガス製造装置用耐メタルダスティング合金「NSSMC696」の開発

著者 (5件)： 西山佳孝 (新日鐵住金 鉄鋼研) ,  森口晃治 (新日鐵住金 鉄鋼研) ,  岡田浩一 (新日鐵住金 鉄鋼研) ,  小薄孝裕 (新日鐵住金 尼崎製造所) ,  栗原伸之佑 (新日鐵住金 尼崎製造所)
資料名： まてりあ  (Materia Japan)
巻： 52  号： 1  ページ： 23-25  発行年： 2013年01月01日 
JST資料番号： F0163A  ISSN： 1340-2625  CODEN： MTERE2  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 解説  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 新しい防食思想を見出し,成分設計に反映した耐メタルダスティング(MD)合金を開発した。天然ガスは1000°C以上で改質されCOやH₂等を含有する合成ガスとなり,400~800°Cの領域でピット状の腐食MDが発生する。MD腐食は著しい減肉による材料寿命低下となり,材料表面から脱落した塵状金属が触媒となり,多量の炭素析出を招き操業効率を低下させる。そこで,従来の手法とは異なる防食設計の指導原理を確立すべくモデル合金を用いた基礎検討を進め,さらに得られた知見を実用合金に反映した。金属とCOガスの反応性に着目し,種々の遷移金属を用いて合成ガス中での反応挙動を調べた。CO-H₂-CO₂-H₂O模擬合成ガス中650°Cで100h加熱後の遷移金属上に堆積した炭素析出量と試験片重量変化を調べた。保護性酸化スケールの形成の従来の防食手法と組合せ,Alloy690(60%Ni-30Cr)をベース組成とし,Siを1.5%添加し,CO解離吸着抑制の点からCuを2%添加した合金を開発した。この合金のクリープ破断と溶接性にも言及した。

シソーラス用語： 合成ガス ,  *高温腐食 ,  *耐食性金属 ,  *ニッケル合金 ,  クロム含有合金 ,  ニッケル含有合金 ,  モリブデン含有合金 ,  ケイ素含有合金 ,  防食 ,  合金設計 ,  一酸化炭素 ,  解離 ,  吸着 ,  天然ガス ,  水素 ,  二酸化炭素 ,  インコネル ,  クリープ破断 ,  溶接性 ,  炭素
準シソーラス用語： Alloy690 ,  *メタルダスティング

分類 (2件)： 防食  (WB03040M) ,  化学装置材料  (XB01020D)

引用文献 (13件)：

• (1) S. Suzuki: Clean Energy: 15, 7(2006), 68-74.
• (2) H. J. Grabke: Carburization, A High Temperature Corrosion Phenomenon, Materials Technology Institute of the Chemical Process Industries, Inc. No. 52 (1998).
• (3) 西山佳孝:材料と環境,56(2007), 84-90.
• (4) Y. Nishiyama, T. Kudo and N. Otsuka: Mater. Trans., 46(2005), 1890-1893.
• (5) Y. Nishiyama, N. Otsuka and T. Kudo: Corros. Sci., 48(2006), 2064-2083.

タイトルに関連する用語 (5件)： 合成ガス ,  製造装置 ,  メタルダスティング ,  合金 ,  開発