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J-GLOBAL ID：201302222518752747   整理番号：13A1892720

明治大学黒川農場におけるマイクロバブル技術を用いた水耕栽培

著者 (3件)： 室中善博 (千代田ユーテック) ,  玉置雅彦 (明治大) ,  玉置雅彦 (明治大 黒川農場)
資料名： 技術士  (IPEJ Journal)
号： 564  ページ： 20-23  発行年： 2013年12月01日 
JST資料番号： L1093A  ISSN： 0389-1488  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 解説  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 通常の気泡と異なり,超微細な気泡であるマイクロバブルは直径が50μm以下であり,水面まで上昇せずに長時間水中に留まる。マイクロバブルは自己加圧効果によって縮小し,最後には自己圧壊作用によって消滅するため,内部の気体が効率的に溶解する。気液界面では水分子が電離し,通常のpH条件ではOH^-が集まって界面がマイナスに帯電し,電解質のプラスイオンが引き寄せられ,電気二重層が形成される。マイクロバブルの自己圧壊にともなって・OHなどのフリーラジカルが生成し,水中の様々な化学物質を分解する。マイクロバブルのこれらの効果は水中の汚染物質や金属イオンの吸着および/または分解に利用できる。黒川農場では未来型農業の確立を目指し,ハウスでのホウレンソウやトマト,植物工場でのレタスの水耕栽培を実施しており,作物への酸素供給やオゾンによる殺菌のためにマイクロバブル技術を利用している。

シソーラス用語： *気泡 ,  加圧 ,  崩壊 ,  溶解 ,  気液界面 ,  イオン化 ,  帯電 ,  電気二重層 ,  電解質 ,  吸着 ,  分解 ,  *水耕 ,  殺菌 ,  *エアレーション ,  植物工場 ,  *マイクロバブル
準シソーラス用語： 自己圧壊 ,  自己加圧 ,  電離

分類 (2件)： 作物栽培一般  (FC03010R) ,  液-気界面  (CB12020U)

引用文献 (3件)：

• 玉置雅彦・池浦博美: 植物工場生産システム流通技術の最前線, 分担執筆 第2章 第5節オゾン・マイクロバブルを利用した培養液の殺菌技術, pp.91-102. (株)エヌ・ティー・エス, 東京, 2013
• 玉置雅彦・池浦博美: 食と健康の高安全化-殺菌, 滅菌, 消毒, 不活化, 有害物除去技術-, 分担執筆 第6章 オゾン・マイクロバブルを利用した植物工場における病原菌の殺菌, pp.434-442, 作道章一編著, S&T出版(株), 2012
• Fumiyuki Kobayashi, Hiromi Ikeura, Shuichi Ohsato, Tomohiro Goto and Masahiko Tamaki: "Ozone microbubbles as disinfection in nutrient solution, and their effects on composition of fertilizer and growth of cultivated plants," Biological Engineering Transactions, Vol. 53, No. 3, 137-146,2012

タイトルに関連する用語 (3件)： 農場 ,  マイクロバブル ,  水耕栽培