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J-GLOBAL ID：201302222523944212   整理番号：13A1216854

粒度分布を制御したCaO・2Al₂O₃を混和したセメント硬化体の基礎物性及び塩化物イオン固定化能力

PHYSICAL PROPERTIES AND FIXATION ABILITY OF CHLORIDE ION BY HARDENED CEMENT CONTAINING CaO 2Al₂O₃ WITH CONTROLLED PARTICLE SIZE DISTRIBUTION

著者 (4件)： 田原和人 (電気化学工業 青海工場) ,  宮口克一 (電気化学工業 青海工場) ,  山口明伸 (鹿児島大 大学院理工学研究科) ,  武若耕司 (鹿児島大 大学院理工学研究科)
資料名： セメント・コンクリート論文集  (Cement Science and Concrete Technology)
巻： 66  ページ： 491-498  発行年： 2013年02月25日 
JST資料番号： F0276A  ISSN： 0916-3182  CODEN： SKROER  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 鉄筋コンクリートの塩害が問題なっている。粒度分布を制御し,10μm以下の微粒子を除去したCaO・2Al₂O₃を混和した普通ポルトランドセメントを水和させると,微粒子を除去しなかった系と比較して長さ変化率とフレッシュ性状が改善した。また,セメント水和物として3CaO・2Al₂O₃・Ca(OH)₂・12H₂Oが生成した。微粒子を除去しなかった系と比較するとその生成量はほぼ同量であった。このセメント硬化体を塩水に浸漬すると,CaO・2Al₂O₃の混和量の増加に伴い塩化物イオン浸透深さが減少した。これは,フリーデル氏塩の生成による塩化物イオンの化学的な固定化作用により,塩化物イオンの浸透が抑制されたと考察した。

シソーラス用語： *粒度分布 ,  *酸化カルシウム ,  *酸化アルミニウム ,  硬化物 ,  物理的性質 ,  アニオン ,  固定 ,  ポルトランドセメント ,  水和 ,  微粒子 ,  性質 ,  塩水 ,  塩 ,  付加化合物
準シソーラス用語： *セメント硬化体 ,  塩化物イオン ,  固定化 ,  普通ポルトランドセメント ,  フレッシュ性状 ,  フリーデル氏塩

分類 (3件)： セメントの性質・分析  (YC05040F) ,  モルタル,コンクリート  (RA06042H) ,  橋梁の破壊,保守,その他  (RC06080X)

引用文献 (17件)：

• 1) 岸谷孝一ほか : コンクリート構造物の耐久性シリーズ : 塩害(I)、pp.89-110 (1986)
• 2) 高倉誠ほか : 高濃度亜硝酸塩含有モルタルの防錆効果に関する研究、セメント技術年報、No.42、pp,379-382 (1988)
• 3) 小瀧秀樹ほか : 亜硝酸型ハイドロカルマイトを含むモルタルの防錆効果(1)、 第 96 回無機マテリアル学会学術講演会講演要旨集、pp. 48-49 (1998)
• 4) 飯島亨ほか : 亜硝酸型ハイドロカルマイトを含むモルタルの防錆効果(2)、第 97 回無機マテリアル学会学術講演会講演要旨集、pp. 66-67 (1998)
• 5) 大賀宏幸ほか : 塩化物透過性に及ぼす高炉スラグ微粉末混和の影響、土木学会第 50 回年次学術講演会概要集、Vol.122、pp. 244-245 (1995)

タイトルに関連する用語 (8件)： 粒度分布 ,  CaO ,  混和 ,  セメント硬化体 ,  基礎物性 ,  塩化物イオン ,  固定化 ,  能力