抄録/ポイント:
抄録/ポイント
文献の概要を数百字程度の日本語でまとめたものです。
部分表示の続きは、JDreamⅢ(有料)でご覧頂けます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。
SNP情報とそのウシの持つ遺伝評価との関連性を利用した遺伝的能力評価をゲノミック評価といい,SNPデータが多いほど正確度は高まる。ゲノミック評価では一卵性でない限り後代検定にかける前に遺伝情報を調べて選抜できる。年末には日本でゲノミック評価が公表される予定である。未経産牛のゲノミック評価では,本牛が記録を持たなくても評価値(GPI)を持ち,総合指数(NTP)も計算される。GPIは両親の平均(PA)より精度の高い改良を行うことができる。ゲノミック評価を利用すると,雄で1/3,雌で約1/2の世代間隔で次世代の後継牛を作出できる。遺伝改良量は世代間隔が短いほど早く進む。日本ではゲノミック評価の公表は,まず遺伝評価値を持たないヤングブルと未経産牛とした。ゲノミック評価で公表する形質はNTP,泌乳,体型(得点,線形),体細胞スコアである。本年度から日本で雌牛のSNP検査の事業が2つ始まる。申し込みは,毛根200本を採取して試料袋に入れ,申込書を添えて専用封筒にて送付する。SNP検査料金は,使用するチップによって9750円または23400円である。最後に,各国のゲノミック事情を紹介した。