抄録/ポイント:
抄録/ポイント
文献の概要を数百字程度の日本語でまとめたものです。
部分表示の続きは、JDreamⅢ(有料)でご覧頂けます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。
コレスリックブルー相液晶のフレキシブルディスプレイへの応用に向けて,ねじれピッチ・基板間隔・基板配向膜などの素子構造を変化させて,それらがブルー相の温度相転移に及ぼす影響を調べた。まず,カイラル剤やねじれピッチが異なる素子を作製して,ブルー相の発現温度域を測定した。その結果,ねじれピッチが同じであってもカイラル剤の種類により,ブルー相温度域が異なる現象が観察された。これは,ブルー相の発現がねじれピッチのみならず,他の分子間相互作用にも依存していることを意味する。次に,ブルー相が基板表面から受ける効果を検討した。配向膜を設けない楔形セルを作製してブルー相の発現温度域を観察した結果,基板間隔が狭い場合にブルー相温度域が拡大した。また,基板に配向膜を設けた素子を試作した実験からは,水平配向膜,垂直配向膜,配向膜なしの順番でコレステリック組織が出現しやすくなり,ブルー相温度域が狭くなることが分かった。これにより,配向膜と基板間隔がブルー相の発現温度域に少なからず影響することが確認された。上記の結果を踏まえて,プラスチック基板を用いたブルー相のフレキシブルデバイスを試作して光変調動作を確認した。(著者抄録)