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J-GLOBAL ID:201302224650786254   整理番号:13A1872826

Isodiametra pulchra(無腸類,無腸動物)における後方再生

Posterior regeneration in Isodiametra pulchra (Acoela, Acoelomorpha)
著者 (11件):
資料名:
巻: 10  号: Oct  ページ: 10:64 (WEB ONLY)  発行年: 2013年10月 
JST資料番号: U7029A  ISSN: 1742-9994  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: イギリス (GBR)  言語: 英語 (EN)
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概要:動物界において,再生は広く認識されている現象であるが,傷ついた,または失った組織を復元する能力は,異なる門および同一の門においても多様である。しかし,遠縁の無腸動物門および扁形動物門は,非常に類似した幹細胞システムおよび再生能力を持っている。このため,これら2種類の門の重要なメカニズムを比較することで,この発生過程の進化を理解することが可能になる。実験室条件下で安定的に再生でき,RNAiによる遺伝子サイレンシングを含む様々な技術に対して感度が高いことから,Isodiametra pulchraはこれまで無腸動物門類において最も有望なモデルとされている。今後の研究の基本的な枠組みを提供するために,著者らは細胞科学,組織学,顕微鏡技術を用いて一連の再生状況を報告し,個々の成体における総細胞数を明らかにする。結果:Isodiametra pulchraは新しく頭部を再生する能力が無いが,10日以内に完全に後方構造の全てを復元する。切断の後,局所筋線維の収縮および背側表皮の伸長により,傷口が閉じる。同時に,幹細胞および分化段階の細胞が損傷部に侵入し,粗区画芽体(loosely delimited blastema)を形成する。2日後,後方構造の末端に雄(場合により雌)の生殖原基が出現し,再形成される。継時的にこれらの原基は完全な交尾器に分化していく。体のサイズ,また雌雄の交尾器のサイズは,交尾器間の距離と同様に次第に増加し,9日までには交尾が可能になる。個々の成体の平均的な長さは670μmであり,およそ8100個の細胞で構成される。結論:Isodiametra pulchraは,形態形成および付加形成の組み合わせを通して再生される。現存構造は「リモデル構造」であり,分化中の新しい細胞が付加される枠組みを提供している。追加構造の挿入により成長が促進し,様々な臓器系の胚発生または後胚発生を反映している。実験技術に対するIsodiametra pulchraの適切性は,体サイズが小さいことや細胞数が少ないことに併せ,トランスクリプトームおよびゲノムデータが間もなく入手可能になると考えられることから,無腸動物門における再生の基礎となる細胞機構について研究するための重要な実験体候補となる。(翻訳著者抄録)
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分類 (2件):
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発生と分化  ,  生殖器官 
タイトルに関連する用語 (2件):
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