文献

J-GLOBAL ID：201302224667174880   整理番号：13A1602819

コロイドディスプレイ:透明な薄膜を用いた反射制御ディスプレイ

Colloidal Display: an ultra-thin transparent display with controllable surface state and dynamic properties

著者 (5件)： 落合陽一 (東大 大学院学際情報学府) ,  大山剛史 (jiseCHI furore imaging lab) ,  星貴之 (名古屋工大) ,  暦本純一 (東大 大学院学際情報学府) ,  暦本純一 (Sony CSL)
資料名： 日本バーチャルリアリティ学会論文誌  (Transactions of the Virtual Reality Society of Japan)
巻： 18  号： 3  ページ： 277-286  発行年： 2013年09月30日 
JST資料番号： L3202A  ISSN： 1344-011X  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： デジタルコンテンツの見え方は最終的には投影されるスクリーンによって決定されるので,その表現可能性を広げるには自由に特性を変化させるスクリーンが求められる。本論文では,プロジェクタから投影される映像をスクリーン側で多彩に変化させることを目的とし,超音波振動させた透明なコロイド膜を用いて反射状態を変化させるスクリーン「コロイドディスプレイ」について述べた。本スクリーンは,1)コロイド膜によるスクリーン,2)スクリーンを保持するための枠,3)超音波装置,4)プロジェクタからなり,超音波のON/OFFによって不透明・透明を切り替えられ,照射する超音波の強度によって視野角を制御できる。1)の素材としては家庭用合成洗剤を水で希釈したものを用い,3)はフェーズドアレイを利用して超音波の出力強度を変化させることで視野角を2~160度の間で段階的に制御できるようにした。本スクリーンの応用例として,i)質感を変化させるマテリアルディスプレイ,ii)画像を多重に表示して運動視差をもたらす視野角コントロールスクリーン,iii)複数の膜スクリーンを用いたシングルプロジェクタによる多層3Dスクリーン,iv)集束超音波装置を用いた変形スクリーンを示し,柔軟な液体スクリーンとしてアートやエンターテイメント表現に有効なことを説明した。

シソーラス用語： *表示装置 ,  *投影法【図法】 ,  スクリーン ,  投影機 ,  性質 ,  超音波 ,  フェイズドアレイ ,  感覚 ,  視差 ,  角度 ,  芸術 ,  娯楽 ,  膜
準シソーラス用語： アート ,  エンターテインメント ,  コロイド膜 ,  プロジェクター ,  視野角 ,  質感 ,  超音波装置 ,  透明性 ,  *反射制御ディスプレイ

分類 (2件)： 表示機器  (NC06030Q) ,  図形・画像処理一般  (JE04010I)

タイトルに関連する用語 (3件)： コロイド ,  ディスプレイ ,  薄膜