抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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バッファーチャンバー法は,閉鎖式チャンバーを測定チャンバーとバッファーに分割し,ガスを循環させ,バッファーのガス濃度変化を測定するガス収支測定法である.センサーの応答速度や測定物のガス放出速度に合わせた測定時間の調整が可能なため,幅広い対象を高精度に測定できるとされる.しかしながら,バッファーチャンバー法には測定チャンバーとバッファーのガス濃度に応答ラグが生じるという構造上の問題がある.そこで,センサーの応答ラグ,バッファーおよびチャンバーのガス濃度変化を,ガスの置換過程として記述した数理モデルを用い,バッファー容積のチャンバー容積に対する倍率 (バッファー倍率),チャンバー内のガスの1秒当りの置換率 (置換率) を変化させて,測定装置の応答特性を調べた.その結果,測定時間の調整機能が発揮されるためには,バッファー倍率に見合った置換率が必要であることが分かった.また,実際に測定装置を作成し,作物の光合成を測定することによりその性能を検証し,装置の設計指針を作成した.(著者抄録)