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J-GLOBAL ID：201302226256671452   整理番号：13A0137719

ケージに閉じ込めた二核ルテニウム錯体上での著しい有機金属変換

A Remarkable Organometallic Transformation on a Cage-Incarcerated Dinuclear Ruthenium Complex

著者 (3件)： HORIUCHI Shinnosuke (Univ. Tokyo, Tokyo, JPN) ,  MURASE Takashi (Univ. Tokyo, Tokyo, JPN) ,  FUJITA Makoto (Univ. Tokyo, Tokyo, JPN)
資料名： Angewandte Chemie. International Edition  (Angewandte Chemie. International Edition)
巻： 51  号： 48  ページ： 12029-12031  発行年： 2012年 
JST資料番号： H0127B  ISSN： 1433-7851  CODEN： ACIEAY  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： ドイツ (DEU)  言語： 英語 (EN)

抄録/ポイント： Ru-Ru結合の光開裂なしに二核中心上で光化学変換を可能にすることをケージ1は期待できる。ケージ1にカプセル封じした[(Me₄Cp))Ru(CO)₂]₂(2;,Cp=シクロペンタジエニル)は包接錯体1-2を形成して,1-2はRu-Ru結合の光開裂なしにアルキン3とCO配位子の光交換を受けてRu-アルキンπ錯体,すなわち包接錯体1-4を形成することを報告した。このπ錯体はケージが捕獲した準安定化学種であって,ケージから噴出されるとき,錯体は分子内CO挿入によって更に二ルテニウムシクロペンテノン骨格5に変換されることを示した。全体反応は二個の金属中心を横切って起るRu₂二核錯体の光化学的有機金属変換の初めての例を提供した。これらの変換は光開裂によるRu-Ru結合の支配的な断片化のため通常観測することができない。しかるに,ケージ1の疎水性空洞は二核錯体上で新しい反応を促進する有効ツールであって,この事象は金属酵素のポケット中の反応を回想させる。

シソーラス用語： *ルテニウム錯体 ,  シクロペンタジエニル錯体 ,  アセチレン化合物 ,  π錯体 ,  *カプセル封じ ,  錯体生成 ,  包接化合物 ,  カルボニル錯体 ,  *光交換 ,  フラグメンテーション ,  *配位子交換 ,  安定化 ,  化学種 ,  二核錯体 ,  挿入反応 ,  分子間相互作用 ,  陽子磁気共鳴 ,  X線結晶学 ,  金属酵素 ,  架橋化合物 ,  かご効果 ,  疎水性 ,  空洞
準シソーラス用語： π-π相互作用【分子】 ,  アルキン錯体 ,  ケージド化合物 ,  ケージ効果 ,  ホスト-ゲスト包接錯体 ,  ホスト-ゲスト化学 ,  光開裂 ,  包接錯体

分類 (1件)： 白金族元素の錯体  (CE01100E)

物質索引 (1件)： 2,4,6-トリス(4-ピリジニル)-1,3,5-トリアジン

タイトルに関連する用語 (4件)： ケージ ,  核 ,  ルテニウム錯体 ,  有機金属