抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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路面電車はインフラ建設を含めても,自動車交通のみの場合に比べ,累積二酸化炭素排出量が低くなると言われている。一方地方都市では公共交通にアクセス可能な市民に限定され,自動車依存者を公共交通利用者に変容させるには時間と労力を要する。路面電車利用者の選択要因には地域固有の信頼やネットワークを示すソーシャル・キャピタル構造が影響しているため,地域により差異がある。そこで本研究では地域のソーシャル・キャピタル構造を考慮して,路面電車の交通選択意識構造を明らかとした。調査はソーシャル・キャピタル構造が異なる3つの地域の函館市において,アンケート調査により行った。影響構造分析から,地域愛着ソーシャル・キャピタルを形成した後,路面電車利用につながる構造は,地域のソーシャル・キャピタル構造により差異が生じることが分かった。結束型地区と接合型地区ではソーシャル・キャピタルが直接,路面電車利用意図に影響する構造が見られた。