抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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気候変動対策には,緩和策と適応策の最適な組み合わせが必要である。日本における適応策は,海面上昇や台風の巨大化を想定した,沿岸域における対策の必要性が高く,撤退,順応,防護の3つが提案されている。防災対策は,地域固有のネットワークとしてのソーシャル・キャピタル(SC)によるところが大きい。本研究では,SCが路面電車利用者の気候変動適応行動に与える影響を明らかにすることを目的とした。調査対象は北海道函館市の路面電車利用者で,SC構造が異なる地区に分かれて住んでいる。それは,結束型地区と接合型地区,複合型地区である。結束型地区では,SCのつきあい・交流・信頼が技術・社会制度と防護行動に影響する構造がみられた。複合型地区では,SCの社会参加が,技術・社会制度と防護行動に影響する構造がみられた。接合型地区では,SCの社会参加が資源に影響する構造がみられた。