抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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強固なセキュリティが求められるシステムには,多要素認証を使ったアクセス制御によってセキュリティを強化することが推奨されている。セキュリティチップTPMで生成されるRSA鍵のAIKはTPM搭載端末の所有者と紐づけることができれば利用者認証の一つの要素として使える。しかしながら,認証するサービスに対して利用者のプライバシーが保護されるように,AIKから利用者が特定できないようにAIK証明書を発行するプロトコルがTPMの仕様の中で規定されている。本論文では,認証の一要素としてAIKを使うために,まず,AIKを利用者と紐づける証明書の発行をするためのフレームワークを示す。そして,フレームワークに沿った証明書発行を最小限のシステムで構成することを考え,発行に関わる主体の作業時間の短縮が期待できる点があることを説明する。次に,そのシステム構成で挙げた改善できる点を取り入れたAIK証明書発行を支援するシステムを提案する。ユーザ実験により,提案システムは変更点を取り入れる前よりも証明書発行にかかる作業時間が短縮できることを確認した。(著者抄録)