文献

J-GLOBAL ID：201302228773461657   整理番号：13A0013563

北海道浦河町の泥炭地盤震動特性と管路被害

SEISMIC RESPONSE OF PEATY GROUND AND PIPELINE DAMAGE IN URAKAWA, HOKKAIDO

著者 (3件)： 渡部龍正 (神戸大学大学院工学研究科) ,  鍬田泰子 (神戸大学大学院工学研究科) ,  後藤浩之 (京都大学防災研究所)
資料名： 土木学会論文集 A1(構造・地震工学)(Web)  (Journal of Japan Society of Civil Engineers, Ser. A1 (Structural Engineering & Earthquake Engineering) (Web))
巻： 68  号： 4  ページ： I.244-I.252 (J-STAGE)  発行年： 2012年 
JST資料番号： U0201A  ISSN： 2185-4653  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 北海道では,軟弱な泥炭地盤が広がり,地震時には宅地や地中管路に被害が出やすい.北海道浦河町にも泥炭が堆積しており,1982年浦河沖地震や2003年十勝沖地震では建物被害だけでなく地中の水道管路にも被害が発生した.本研究では浦河町を対象にして,表面波探査から表層の泥炭地盤のS波速度や深さを推定し,泥炭地盤を有する断面の地震応答解析によって,表層の地盤ひずみを算出した.狭隘な谷筋に堆積した地盤の基盤面が不整形であることだけでなく,泥炭地盤のS波速度や深さが地盤ひずみに大きく影響することが明らかになった.さらに,基盤面の勾配が大きいところで過去の地震における管路被害が多く発生していることが分かった.(著者抄録)

シソーラス用語： 北海道 ,  *軟弱地盤 ,  地震応答 ,  *水道管 ,  *震災 ,  速度 ,  S波【地震波】 ,  歪 ,  大地震 ,  構造 ,  剪断歪
準シソーラス用語： 2003年十勝沖地震 ,  S波速度 ,  地盤構造 ,  *泥炭地盤

分類 (2件)： 自然災害  (RA02030M) ,  水源,取水,送水,配水,給水  (SC02020I)

引用文献 (11件)：

• 北海道大学理学部地質学鉱物学教室:1968年十勝沖地震の地変災害と地盤地質の関係, 第5回自然災害科学総合シンポジウム講演論文集,pp. 135-136, 1968.
• 林宏親,西本聡,梶取真一:泥炭の動的変形特性に関する検討,地盤工学会北海道支部技術報告書第50号, pp. 79-84,2010.
• 鍬田泰子,渡部龍正,西勇哉,高井伸雄:北海道浦河町の泥炭地盤における震動特性と過去の管路被害との関係,建設工学研究所報告集,第53号,pp. 113-127, 2011.
• 高田至郎,上野淳一:1982年浦河沖地震における水道管の被害と復旧,建設工学研究所報告集,第24号, pp. 83-102,1983.
• 国土地理院:数値地図 25000(空間データ基盤),2003.

タイトルに関連する用語 (4件)： 北海道 ,  泥炭地盤 ,  管路 ,  被害