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J-GLOBAL ID：201302229076613151   整理番号：13A0675634

免疫系へのウイルスの侵入を媒介するマイクロRNA

MicroRNAs as mediators of viral evasion of the immune system

著者 (1件)： CULLEN Bryan R (Duke Univ. Medical Center, North Carolina, USA)
資料名： Nature Immunology  (Nature Immunology)
巻： 14  号： 3  ページ： 205-210  発行年： 2013年03月 
JST資料番号： W1330A  ISSN： 1529-2908  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 文献レビュー  発行国： アメリカ合衆国 (USA)  言語： 英語 (EN)

抄録/ポイント： マイクロRNA(miRNA)は全ての多細胞生物において重要な細胞過程を調節しているという証拠があり,ヒトゲノムには1000種類がコードされている。最近,ヒトに感染する種々のウイルスからもmiRNAが発見され,その機能に注目が集まっている。たとえば,EBVのコードするmiR-BERT5とmiR-BART19はp53により発現が上昇するアポトーシスメディエーターPUMAを標的にし,その結果EBVに感染した細胞の細胞死が抑制される。また,HCMVのコードするmiR-UL112やKHSVのコードするmiR-K7はNK細胞の活性を調節しているMICB(クラスI主要組織適合性抗原関連B鎖)を標的にし,NK細胞によるウイルス感染細胞殺傷機能を減弱させる。このような例が続々と発見され,ウイルスのコードするmiRNAは自然免疫系を構成する細胞へのウイルスの侵入を有利にするという統一的な考えが浮かび上がってきた。さらに,感染したウイルスは細胞のコードするウイルスの複製を調節可能なmiRNAの発現量を調節することで自身の複製を制御している例も発見されている。このようなmiRNA制御の階層構造はウイルスと細胞のmiRNA間の複雑なネットワークの存在を示唆する。

シソーラス用語： *ウイルス感染 ,  *アンチセンスRNA ,  遺伝子発現 ,  NK細胞 ,  自然免疫 ,  ウイルス複製 ,  ヒト ,  ヒトサイトメガロウイルス ,  ヘルペスウイルス科 ,  腫瘍ウイルス ,  *マイクロRNA ,  ヒトγヘルペスウイルス8 ,  分子遺伝現象 ,  微生物 ,  DNAウイルス
準シソーラス用語： Kaposi肉腫関連ヘルペスウイルス

分類 (2件)： ウイルス感染の生理と病原性  (EG04042Y) ,  遺伝子発現  (EC02040Q)

タイトルに関連する用語 (4件)： 免疫系 ,  ウイルス ,  侵入 ,  マイクロRNA