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J-GLOBAL ID：201302230289055592   整理番号：13A0040524

聞き役対話の分析および分析に基づいた対話制御部の構築

Creating a Dialogue Control Module for Listening Agents Based on the Analysis of Listening-oriented Dialogue

著者 (5件)： 目黒豊美 (NTT コミュニケーション科学基礎研) ,  東中竜一郎 (NTT メディアインテリジェンス研) ,  堂坂浩二 (NTT コミュニケーション科学基礎研) ,  堂坂浩二 (秋田県大) ,  南泰浩 (NTT コミュニケーション科学基礎研)
資料名： 情報処理学会論文誌ジャーナル(CD-ROM)  (情報処理学会論文誌 論文誌ジャーナル(CD-ROM))
巻： 53  号： 12  ページ： 2787-2801  発行年： 2012年12月15日 
JST資料番号： Z0778B  ISSN： 1882-7837  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 我々は,システムがユーザの話を聞くことによってユーザが「話したい」という欲求を満たす聞き役対話システムの構築を目的としている。本研究では,まず,聞き役対話の特徴を分析するために,聞き役と話し役に分かれて行う対話(聞き役対話)と役割を持たない対話(雑談)を収集し,対話行為の割合を比較,また,対話の流れをHMMを用いて分析した。その結果,聞き役は自己開示を減らし,質問と相槌を増やすことで,話し役に自己開示や,情報提供をさせていることが確認できた。また,聞き役は自己開示をしてから質問をすることで,話し役が話しやすい対話の流れを作っていることが分かった。これらの得られた知見をもとに,対話制御システムをルールベースで構築し,その聞き役対話制御における有効性の検証をWizard of Oz方式により行ったところ,提案のルールによる制御方法が人間による制御時とほぼ同等の満足度を示し,分析に基づく提案ルールの有効性を示すことができた。(著者抄録)

シソーラス用語： *対話処理 ,  会話 ,  *自然言語処理 ,  *隠れMarkovモデル ,  人格 ,  情報公開 ,  制御 ,  ルールベース ,  システム評価 ,  検証 ,  情動
準シソーラス用語： 雑談 ,  *HMM【モデル】 ,  自己開示 ,  情報開示 ,  対話制御 ,  Wizard of Oz ,  満足度

分類 (3件)： 人間機械系  (IB03000G) ,  自然語処理  (JE06000L) ,  システム・制御理論一般  (IA02010H)

引用文献 (25件)：

• [1] Higashinaka, R., Miyazaki, N., Nakano, M. and Aikawa, K.: Evaluating discourse understanding in spoken dialogue systems, ACM Trans. Speech and Language Processing (TSLP), Vold, pp.1-20 (2004).
• [2] 中野幹生:話がはずむ音声対話システム,(〈特集〉フィールドを広げる自然言語処理),情報処理学会誌,Vol.40,No.4, pp.365-369 (1999).
• [3] Stolcke, A., Ries, K., Coccaro, N., Shriberg, E., Bates, R., Jurafsky, D., Taylor, P., Martin, R., Ess-Dykema, C. and Meteer, M.: Dialogue act modeling for automatic tagging and recognition of conversational speech, Computational Linguistics, Vol.26, No.3, pp.339-373 (2000).
• [4] 下岡和也,徳久良子,吉村貴克,星野博之,渡部生聖:音声対話ロボットのための傾聴システムの開発,人工知能学会研究会資料,SIG-SLUD 58, pp.61-66(2010).
• [5] 横山祥恵,山本大介,小林優佳,土井美和子:高齢者向け対話インタフェース-雑談継続を目的とした話題提示・傾聴の切替式対話法,情報処理学会研究報告音声言語情報処理,SLP-80, No.4, pp.1-6(2010).

タイトルに関連する用語 (4件)： 対話 ,  分析 ,  対話制御 ,  構築