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J-GLOBAL ID:201302230610890504   整理番号:13A0014111

神奈川県の茶における放射性セシウムの樹体内分布とその低減化について

Distribution and Reduction of Fallout Radioactive Caesium in Tea Plants Grown in Kanagawa Prefecture
著者 (3件):
資料名:
巻: 61  号:ページ: 261-265 (J-STAGE)  発行年: 2012年 
JST資料番号: G0494A  ISSN: 0033-8303  CODEN: RAISAB  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: 日本 (JPN)  言語: 日本語 (JA)
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神奈川県の茶は,一番茶新芽が萌芽前の2011年3月11日の東北地方太平洋沖地震に伴う福島第一原子力発電所事故(以下,福島第一原発事故という)に起因する降下した放射性セシウムに汚染された。その後,4月中旬以降に萌芽した新芽の放射性セシウムを測定した結果,134Cs及び137Csの合計値で207Bq/kgであった。この茶樹における放射性セシウム濃度を部位別に測定したところ,古葉,小枝,太枝では同650~800Bq/kgと高い値を示したのに対し,樹幹及び根では同11~51Bq/kgとその値は低かった。次に,新芽摘採後にせん枝を行い,茶樹から古葉と枝を除去後に再生芽を発生させたところ,放射性セシウム濃度は同95Bq/kgと除去前の1/2に低下した。一方,せん枝を行わずに,古葉と枝を残したまま二番茶芽を発生させた場合の放射性セシウム濃度は同210Bq/kgで,せん枝前と同レベルの値を示した。以上の結果から,放射性セシウムが降下した茶樹では,放射性セシウムが古葉及び枝から吸収された後に新芽に移行したと推察されること及びこれらの古葉や枝を除去すれば,新芽における放射性セシウムの蓄積量を効果的に低減できることが明らかとなった。(著者抄録)
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分類 (1件):
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環境の汚染及び防止 
引用文献 (11件):
  • 1)社団法人日本茶業中央会,平成23年度版茶関係資料(2011)
  • 2)河合惣吾,石垣幸三,高柳博次,放射性物質による茶の汚染について,東近農試研報(茶),4,39-59(1956)
  • 3)Kawai, S. and Ishigaki, K., The radioactivity of tea, Research in the effects and influences of the nuclear bomb test explosions I, 709-715(1956)
  • 4)上田健二,岡田文雄,河合惣吾,製茶における生葉洗浄の効果(第1報)洗浄方法と放射能並びに品質との関係,茶技研,22,53-62(1960)
  • 5)古谷弘三,河合惣吾,岡田文雄,製茶における生葉洗浄の効果(第3報)洗浄剤並びに洗浄後の脱水方法と茶の品質について,茶技研,27,29-37(1963)
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